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明日発売!

「文庫版あとがき」にも書いたのですが、2021年現在の方が、『超現代語訳幕末物語』が単行本として発売された2018年より、"幕末感"が増したと思います。

幕末物語は、欧米との"距離"が縮まるところからスタートします。
それまで交流を持たなかったヨーロッパやアメリカと交わるようになり、日本のドタバタが始まるのは、みなさんご存知の通り。

では現在は、幕末に例えるならどの段階なんでしょう?

おそらく、M.C.ペリーが黒船を率いてやってきて、その後にハリスもやってきて、もう日米修好通商条約を結んだあたりなんじゃないのかな、と。

とうの昔から物理的な距離は縮まり、欧米各国とも国交はある現在ですが、ここで新たに「IT」という距離が登場しました。
気づかないうちに日本は、「デジタル後進国」なんてニックネームで呼ばれることもある状況です。多くの企業や行政が「DX化しねぇとヤベぇぞ!」と声を張り上げながら、僕たち一般人の中にはGAFAMが浸透していて、国産プラットフォームって何があるっけ?とたまに考えたり考えなかったり。
幕府の焦りと反比例するかのように、横浜なんかの港では貿易が活発になっていく様とどことなく似てるように感じます。

「どうやら世界と"距離"があったらしい」
デジタルの面でもモラルの面でも、知らないうちにプチガラパゴスしていたことに気づいたのは、ここ最近のことかもしれません。
だったら、今この現状を打破するには、かつての薩長のように、倒幕に匹敵する革命が必要だ、、なんてことを言いたいわけではないんです。
「世界に目を向ける」という方法の中で、倒幕が最良だったなんて、誰にも分からないと思う。

ただ、"歴史を学ぶ"のではなく、"歴史に学ぶ"意味ってそこにある気がするんですね。

過去の結末があってるかあってないかを論じるんじゃなくて、そこに至る過程とゴールを照らし合わせ、今に活かすデータとして採集する。
現代と類似する時代があったなら、そこに生きた人たちの決断や努力に焦点をあて、観察につとめる姿勢が、未来をつくると個人的には思うんです。

じゃあその概要をまず知るためにも、入門的な書籍があったなら少し役立つんじゃないかと。
特に、これからを作る子どもたちにその門戸を開く役割の本があったら、1ミクロンでも幸福な未来を迎えることができるんじゃないかと。

そんな思いで完成させた本です。
後付け含む、ですけどね笑

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お読みいただきありがとうございました。



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