Send The Theater制作日誌#8
みなさんこんにちは!運営スタッフの村野です。
昨日6/17サンモールスタジオ入り、本日6/18はチーズtheaterの場当たり+カメラリハが行われており、戸田さんはそちらにかかりきりなので、代わってご報告いたします。
■6/7~6/9 台本執筆・ビジュアル作成
ビジュアルに掲載する写真を公募しよう!というアイデアのもと、SNSなどで告知を打ち始めました。(ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!)
そしてこの期間、戸田さん含め、各劇団では台本執筆期間となりました。短編とはいえ新作を書くのは大変なことです。前日までほぼ24時間体制で動き回っていた戸田さんも、さすがに「本書きます」と連絡が途絶えがちになりました。がんばれがんばれ。
また、先輩方や仲間から応援メッセージをいただき、掲載の準備を進めていきます。暖かさ、熱さ、思い、情熱…言葉の力を改めて感じ、気が引き締まる思いです。
こちらは日々SNSで更新しております。
MotionGalleryサイトにも掲載中です!
■6/10~6/13 ひたすら稽古
6月上旬からは、既にTRASHMASTERSの稽古が始まっていました。中津留さんが昔にラジオドラマ用に書いた二人芝居が、今回舞台用にリメイクされています。
中津留さんは7月本番の、NakatsuruBoulevardTokyo 第一回立ち上げ&無観客生配信舞台「パンデミック・パニック」の稽古も同時進行で行っており、こちらの稽古は午前中に行われる日もあります。中津留さんも役者さんたちも体力あります…。
そんな中、チーズtheaterとアガリスクエンターテイメントの稽古が始まりました。今回はサンモールスタジオ様のご厚意で、サンモールスタジオの稽古場と、広い楽屋を稽古場として使わせていただいております!ローテーションで使用し、こつこつと稽古を重ねていきます。
このとき、私自身2か月ぶりに「稽古場」なるものに行き、すごく不思議な思いにとらわれました。ここって奇跡のような、魔法のような、人間社会のエアポケットのような空間だなあと。人間の営みの試行錯誤すべてを、体ごと、時間ごと受け入れてくれる場所。
1年の大半を稽古場か劇場で過ごす生活を続けてきて、あまりに夢中で必死で気づかなったのですが、今回2か月完全に離れたことで、稽古場の稀有さ、懐の深さに、改めて出会い直せたような気分になりました。
最後にJACROWが稽古スタートし、四劇団の稽古が順調に立ち上がりました。みんながんばれ!
■6/14 スタッフへの稽古見せ
この日は夜、サンモールスタジオに集合。舞台スタッフと撮影・配信スタッフが、現時点での芝居を見て、本番当日を迎えるまでにどんな準備が必要かを算段していきます。
各チーム、音響・照明スタッフを両側に挟まれて演出家が座り、通し稽古を見せながらその場で指示を出していくという方法をとりました。
「ここで照明変化ほしいです」
「SEここまでにアウトで」
などなど、テクニカルな指示も久しぶりに聞きます。そういえばこうやって作ってたなあと、リハビリのように思い出されていきます。
撮影技術を提供くださるdittokの伊藤格さんが到着されると、カメラ位置と画角についての話になります。今回は高級なカメラを5台(RED、Blackmagicなど)も出してくださるそうで、どんな映像になるか楽しみです!
配信チームのdittok 伊東カズタカさんも、プレイベントに引き続き算段してくださり、様々な方のご厚意で現場が成り立っているのを実感します。
再び私見で恐縮ですが、思えば、稽古も本番もないことはよくありましたが、観劇をする機会さえないのは、演劇に関わるようになってから初めてだったと思います。常にどこかの劇場で何かがやってて、気が向けば何かしら観に行ける。劇空間に触れる機会がこんなにないのは、水槽の中で気づかぬうちにエアポンプが止められているようなもので、気づかぬうちに酸素濃度が低くなっていたんだなと、このときに改めて思いました。
そしてもう一つ再認識したのは、お客様が同時空間ではなく、カメラを通した画面の向こうにいるということ。作り手も演者もスタッフも、観客の視点を意識して稽古やリハーサルを重ねていくのですが、今回は観客の居所が違うため、見せる方法を意識的に変えなければなりません。劇場で見せることと、カメラを通して見せること。素材は演劇であっても、届けるツール、つまりメディアが違うことで、準備する過程が変わってくる。この違いをどう乗り越えるか。これは各劇団、これからやっていく中で向き合っていく課題なのだろうと思いました。
■6/15・16 劇場入りの準備
作業お手伝い人員を改めてお願いしたり、撮影・配信チームとコンセンサスを取ってカメラが劇場入りする日程を確認したり、タイムスケジュールを組んだり。当日パンフを運営の小崎愛美理さんが作成し、舞台監督・吉川尚志(劇団 SURF SHOP)さんが車で回って機材をピックアップしてくださいました。いつもの劇場入り前の流れなのに、なんか違う。お客様の迎え方が違うからでしょうか。
■6/17 サンモールスタジオ入り
舞台周りの仕込みをしていきます。照明・音響の仕込み、舞台のパンチ敷き。
ロビーにはdittok 伊東さんが劇場にいらしてくださり、タイムスケジュールの再確認を行います。使う言語が同じでも、認識している意味が異なることもあり、お互い誤解のないようコミュニケーションを図ります。異種格闘技戦。
■6/18 チーズtheaterの場当たり・カメラリハ
さて、これから場当たりが始まります!(正午前現在)
舞台監督・吉川尚志さん(劇団 SURF SHOP)さん、音響・水野裕さん(空間企画)さん、
照明・阿部将之さん(LICHT-ER)、照明オペ・上田茉衣子さん、カメラ・春木康輔さん、運営・深澤知さん
カメラにどう映るかを確認しながら、明かりを調整していきます。戸田さんは映画監督でもあるので、オーダーが細かいです。さて、本番はどうなるのでしょう…?明日は3劇団の場当たりです。ここ数日の稽古を経てどのような仕上がりになっているのか、楽しみです。
長文におつきあいいただきありがとうございました。引き続き応援いただけますと幸いです!
クラウドファンディング
Send The Theater劇場を届けよう。の活動を応援していただくため、
Motion Galleryでクラウドファンディングを実施しております。
今回のプロジェクトに賛同・参加頂いたスタッフ・キャスト・劇場関係者・演劇関係者・映像関係者・有識者の皆様は、全員が無償であることを前提に集まってくださいました。
報酬は誰にも発生しておりません。
しかし、公演に際して、どうしてもかかってしまう経費があります。
劇場の電気代や、作品を創るにあたっての美術や小道具などの消耗品、機材を搬入するための運送費など。
今回のクラウドファンディングでは、その最低限必要な経費を目標金額に設定させて頂きました。
今回配信いたします作品に、
もしくはこの運動に対して応援したいと思って頂けたら、
Motion Galleryにあります『Send The Theater劇場を届けよう。』プロジェクトページ より、是非ご支援の程よろしくお願い致します。
https://motion-gallery.net/projects/send_the_theater