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SMTP応答コードについて【Gmail編】

前回までのnoteでは携帯キャリア【docomoauSoftBank】のエラーコードとエラー理由を紹介しました。
今回のnoteではPCメール編となり、Gmailのエラーコードについてエラー理由を解説します。


Gmail

【エラーコード550】 

①存在しない宛先にメール送信した

・エラーメッセージ:550-5.1.1 The email account that you tried to reach does not exist.
 Please try double-checking the recipient's email address for typos or
 unnecessary spaces.
 Learn more at https://support.google.com/mail/?p=NoSuchUser
 r15-v6si2979172pgf.403 – gsmtp

存在しない宛先にメール送信すると550エラーが発生します。
存在しない宛先を多く含む配信をするとブロッキングの原因となり配信遅延等の問題を引き起こす可能性があります。
対策:存在しない宛先であることを示すエラーになるので、上記エラーメッセージを返却された宛先を配信リストから除外してください。


②Google側が何らかの理由により利用を停止しているメールアドレス宛にメール送信した

・エラーメッセージ:550-5.2.1 The email account that you tried to reach is disabled.
 Learn more at https://support.google.com/mail/?p=DisabledUser
 j6si4714739pgp.409 – gsmtp

Google側が何らかしらの理由により利用を停止している宛先のためメール送信することができません。
対策:宛先ユーザに連絡してメールを受信できるように対応していただくか、それが難しい場合には、配信リストから除外することをご検討ください。


③DMARC認証に失敗した場合のポリシーが「reject(拒否)」に設定されている状態でDMARC認証に失敗した。

・エラーメッセージ:550-5.7.26 Unauthenticated email from xxx.xx.xx is not accepted due to
 domain's DMARC policy. Please contact the administrator of xxx@xxx.xx.xx
 domain if this was a legitimate mail.
 Please visit https://support.google.com/mail/answer/2451690
 to learn about the DMARC initiative. n10si16385356pgi.152 - gsmtp

DNSに公開されているDMARC設定で、DMARC認証に失敗した場合のメール取り扱いポリシーが「reject (拒否)」に設定されている場合、DMARC認証に失敗したメールは宛先の存在有無にかかわらず受信拒否されてメールを送信することができません。
対策:DMARC認証に失敗していることが原因で受信拒否されているため、DMARC認証に成功するよう対応してください。


④エンベロープFromメールアドレスドメインのSPF認証結果が「Fail」(※hard fail)になる

・エラーメッセージ:550-5.7.26 The MAIL FROM domain [xxx.xx.xx] has an SPF record with a ard fail policy (-all) but it fails to pass SPF checks with the ip: [xx.xx.xx.xx]. To best protect our users from spam and phishing,
 the message has been blocked. Please visit
 https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication for more
 information. y62-20020a638a41000000b004d32d43a7fbsi9235128pgd.15 - gsmtp

Gmailにメールが受信拒否されてメールを送信することができません。
対策:エンベロープFromメールアドレスドメインのSPFレコード登録状況を確認して、SPFレコードの設定内容に誤りがある場合には修正を行ってください。


⑤エンベロープFromメールアドレスドメインのSPF認証とDKIM認証のいずれの認証にも成功(pass)しない。

・エラーコード:550-5.7.26 This message does not pass authentication checks (SPF and DKIM both do not pass). SPF check for [xxx.xx.xx]
 does not pass with ip: [xx.xx.xx.xx]. To best protect our users
 from spam, the message has been blocked. Please visit
 https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication
 for more information.
 k4-20020a17090a3e8400b00229a752dafdsi10036218pjc.142 - gsmt

Gmailにメールが受信拒否されてメールを送信することができません。
対策:エンベロープFromメールアドレスドメインのSPF設定をご確認いただき、SPF設定が登録されていない場合や、SPF設定に不備がある場合にはSPF設定を修正いただきますようお願いいたします。
また、DKIM設定をされている場合には、DKIM設定に不備がないかもご確認
いただき、不備がある場合には修正いただきますようお願いいたします。


【エラーコード552】

・宛先ユーザ側のメールボックスフル

・エラーメッセージ:552-5.2.2 The email account that you tried to reach is over quota
 and inactive. Please direct the recipient to
 https://support.google.com/mail/?p=OverQuotaPerm
 mh10si4546440pjb.116 – gsmtp

宛先ユーザのメールボックスフルによりメールを送信することができません。
対策:宛先ユーザー不要なメール等を削除いただくように案内してください。

【エラーコード452】

・宛先ユーザー側のメールボックスフル

・エラーメッセージ:452-4.2.2 The email account that you tried to reach is over quota.
 Please direct the recipient to
 https://support.google.com/mail/?p=OverQuotaTemp
 x74si3925543pgx.490 – gsmtp

宛先ユーザーのメールボックスフルにより再送対象エラーとなり、メールを送信することができません。
対策:宛先ユーザーへ連絡して不要なメール等を削除いただくように案内してください。


本記事は2023年8月時点での情報です。
変更があった場合は、追記修正いたします。

引用元:https://support.google.com/a/answer/3726730?hl=ja 


次のnoteではYahooやiCloudでのエラーコードを紹介予定です。
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