<全4回>迷惑メールと判定される要因とは~①メール配信環境が適切ではない
配信したメルマガが「迷惑メール扱いされてしまう」といったことはありませんか?
ユーザーとのコミュニケーションツールであるメールですが、ユーザーにきちんと届いてメールを見てもらえなければ意味がありません。
そこで今回は、迷惑メールと誤判定される主な要因と迷惑メールと判定されないための対処方法を全4回にわたって解説していきます。
【迷惑メールと判定される主な要因】
①メール配信環境が適切ではない (イマココ)
②なりすましメールと判定されている
③配信方法・運用方法に問題がある
④メールコンテンツに問題がある
メール配信環境の設定が適切でない
送信IPアドレスやドメインに問題がある場合やDNSの設定が正しく登録できていない場合に迷惑メールと判定される可能性が高くなります。
以下のポイントに当てはまっていないか確認しましょう。
IPレピュテーションが低い状態である
メール送信元IPアドレスのレピュテーション(信頼度)が低いと、迷惑メールと判定されたりブロックされる可能性が高くなります。
多くのメールサーバでは、これまでに配信実績のないIPアドレスから大量のメール送信を受けた場合に一時的に受信拒否します。
そのため、初めての宛先へメール配信する場合は、徐々に配信量を増やし配信実績を蓄積していく作業である「IPウォームアップ」をオススメします。
IPアドレスは有限な資源のため、新規取得した際にすでにレピュテーションの低い「汚れたIPアドレス」を取得する可能性が大いにあります。
前の利用者が迷惑メールを送信していた・不適切なメール配信していた場合はIPレピュテーションが著しく低下していて、IPブラックリストに登録されているケースがあり、そもそもメールが送れないということもあり得ます。
ブラックリストに登録されている
利用しているIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていると、迷惑メール送信者からのメールであると認識され、メール送信ができなくなる可能性があります。
ブラックリストに登録されているか確認したい場合、以下の主要ブラックリストにIPやドメインが登録されていないか検索してみてください。
メールサーバが不正中継されている
悪意ある迷惑メール送信者は、第三者のメールサーバを踏み台にして迷惑メールを大量配信することが多いです。そのため、多くの受信サーバ側では不正中継されている・オープンリレー(※)を許可しているサーバからの接続を拒否する挙動となっています。
自社のメールサーバを悪用されないために、接続元IPアドレスの制限やSMTP-AUTH認証するなどのセキュリティ対策が必要です。
※オープンリレー:送信元や宛先など関係なく誰でもメール送信を行える状態となっているメールサーバのこと
DNSの設定が正しくない
DNS上に、メール送信に利用するホスト名とIPアドレスが正しく紐づいて登録されていない場合、受信サーバ側でブロックされる恐れがあります。
受信サーバ側はメールを受け取るとDNSへ問い合わせを行い、正当な送信元からのメールであるかをチェックします。
・送信元IPアドレスからホスト名が返ってくるか
・そのホスト名と紐づくIPアドレスが送信元IPアドレスと一致するか
上記のようにDNSへホスト名からIPアドレスを問い合わせることを「正引き」といい、IPアドレスからホスト名を問い合わせることを「逆引き」といいます。
迷惑メールと誤判定されないために、送信IPアドレスに対する逆引きホストの設定を行いましょう。
「S25R」という迷惑メール対策技術の規則に該当する逆引きホスト名の場合、受信側の仕様によっては受信規制を受ける可能性があります。
そのためS25Rの命名規則に該当しないホスト名となるように設定しましょう。
S25Rで仕様されている逆引きホスト名に関するフィルターの一例をセンドマジック製品サイトにて紹介しています。ご参考までに。
以上、迷惑メールと判定される要因①メール配信環境が適切ではない
についてでした。
次回「②なりすましメールと判定されている」に続きます!
メールが届かなくてお困りの場合はこちらのnoteを参考ください。
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