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新卒2年目でUXリサーチチームを立ち上げた話 (ポッドキャスト文字起こし)

こんにちは。note株式会社でUXリサーチをしている仙田です。

この記事はハセガワヤスヒサさん(@yhassy)のポッドキャストにゲスト出演させていただいた回の内容を要約し、インタビュー記事風にまとめたものです。
こちらがそのポッドキャストです↓

自分の喋りがお粗末すぎてまとめなおしたかったのと、文章の方が気軽に見れる方もいるかなと思い、記事にしました。

要約するとこんなことを話しています。

  • noteでUXリサーチを始めたのは、当時の会社のフェーズにあっていたから

  • リサーチをしていて面白いのは、エンドユーザーに話を聞けることと、会社のみんなに大きなインパクトを出せるところ

  • リサーチの価値を伝えるために情報共有の仕方を工夫している

  • これからは中長期的な調査もやっていきたい

以下、太字:ヤスヒサさん、細字:仙田 です。

なぜ新卒2年目でUXリサーチに絞っているのか


そもそも大学時代は何をやっていたんですか?

総合大学のデザイン学科にいました。
最初はグラフィックデザイン専攻だったんですが、途中から情報デザインやサービスデザインを主に勉強してました。

また、サービスデザインのフレームワークの中でユーザーインタビューを何度か経験しており、卒業研究も医療従事者に話を聞きながら進めました。


年齢的に(新卒2年目)、UIや実装など、色んなことしたいフェーズだと思うが、どうしてUXリサーチを選んだんですか?

実装とかもしたい気持ちはもちろん今でもあります。
ただ、noteに入社したタイミングでUXリサーチが求められていたことが大きかったです。

僕が入社した時(2020年)は全社的にユーザーと話をする機会が減っていた時期でした。以前はカジュアルにオフィスにクリエイターを招いてお茶会をしていましたが、ご時世的に気軽に人と会えなくなっていたので…

ユーザー視点を定常的に取り入れなくてはという課題感があったが、具体的な行動ができていない状況がありました。(別記事で詳しく書く予定…)

そこでもともと経験が少しあった僕がUXリサーチをスポットで実施することが増えました。
そんな中で、リサーチスキルはどんな状況でも必要な汎用的なスキルだと考えるようになり、チームで継続的に取り組むことになりました。

ただそこまでキャリアを考えていたわけではないです笑


UXリサーチをやってて面白い!と感じるのはどんな時なんですか?

ちょっとそれるんですが、組織に新しい文化を定着させる、価値を伝えられた時が楽しいし、嬉しいと思います。

エンドユーザーに直接話を聞いて、インサイトを掘り出すのもとても楽しいんですが、その声を社内のメンバーに届けることができた時、メンバーの意識の変化が凄く分かるじゃないですか。一番距離が近い人にインパクトが出せるのもUXリサーチの面白いところかなと思います。

社内浸透のために意識してること


ユーザーの生の声を届けるのはかなり大事だと思んですが、意識してることはありますか?

生の声を届けるのは結構大事にしています。
Youtubeライブでインタビューを生配信して、みんなが気軽にインタビューの様子を覗けるようにしたり。
ここは今でも難しいなと思っており、いろいろ試行錯誤中です。

確かに。リモートで楽になったところもあるけど、情報を伝えるのが難しくなったのはありそう。
見て欲しい情報を告知する時に意識してることはありますか?

ヤスヒサさんの記事で語られていましたが、最近ドキュメント化の大事さを再認識しています。

特に、一個の資料で文脈を全部まとめることを意識しています。

プロジェクトの内容がまとまったスライドを見つけてもらっても、口頭補足がないと文脈が良く分からないものだと、よく分からないまま終わってしまう。わざわざDMで話を聞きにいくのもコスト高いですし。

なので一個の資料で文脈もわかり、関連資料も全部まとめておくことを意識してます。

最近、他の部署から「インタビューのスクリプト作成のコツが知りたい」「ユーザー課題が高い場所を教えて欲しい」と相談を受けることが増えてきたので、その時にスッと渡せる資料ができるといいなと思っています。

また、Slackでリサーチ結果を周知する時ですが、
社員全員がいるチャンネルにボリューミーなリサーチ結果を流しても、一瞬で流れてしまう。

それよりも、リサーチを伝えたい人が活発に活動してるチャンネルで流したほうがいいと最近気づきました。

例えばエディタに関するリサーチをするのであれば、エディタのチャンネルでリサーチ計画のやりとりをできるだけ行います。結果だけを流すのではなく、リサーチの進捗を細かく流すことでテーマに関係が深い人への接触頻度を上げられるなと思っています。

これから取り組みたいこと


今かなりフルタイムでリサーチ業務をできているから、認知の部分にも力を入れられているし、実際効果が出ていると思うんですが、次のステップはありますか?

最終ゴールは、「リサーチチームが無くなってもみんなでリサーチを回している」状態になることだと思っています。

直近のステップは、中長期的に事業にインパクトがあるリサーチをすることです。

これまではユーザービリティテストなど、短期的に効果があるUXリサーチをすることが多かったのですが、経営層やPMなどの事業戦略レイヤーにもインパクトを与えられる中長期的なリサーチもしたいと考えており、今進めています。

ただ、そればかりになってしまうと現場から見るとなにもしていないように見えてしまうし、実際に役に立つものが届けられない。
中長期と短期のリサーチはバランスをとりながら並行して進め、現場で役に立ってちゃんと施策に繋がるリサーチも提供したいです。


確かに。潜在的なニーズを抽出するにはどうしてもユーザテストだけでは出てこないので、切り分けたほうが良さそう。そうした活動を通してリサーチの価値を伝えてnoteに浸透させる目的もあるから、課題が盛り沢山ですね

そうですね。でも今やってることはとても楽しいです!同じ会社のみんながどうやったらリサーチチームを使ってくれるのか考えるのは、仕事仲間のUXを考えることだなぁと思いますし。

2年目でこんなことしてるのすごいですよ。私なんてその頃はゲームばかり…

いやいや…noteはCXOに深津さんがいたり、ヤスヒサさんに話が聞けたりと、アドバイスをもらえる環境があるのでとてもありがたいです。


確かにそれは組織にいるメリットですね。フリーランスだと一人で悩んでしまうけど、経験がある人に聞けるのは大きなメリットかもですね。
ところでリサーチャーって今募集してるんですか?

今はリサーチャーはしてないですね。デザイナーだけですが、いずれは採用できるように頑張っています。


採用のために、社外への情報発信はしていかないんですか?

そこは僕がサボっているところです…いずれは「noteもUXリサーチ頑張ってるよね」と思ってもらえるように記事頑張って書いてます。

ナレッジやチームでの取り組みを発信する予定です。

このポッドキャストが配信される時には1本目が出ているはず…!

(出しました!)

なるほど、楽しみにしています。ちなみに仙田さんの情報はどこを見ればいいんですか?

Twitternoteを見ていただければと思います!


わかりました。それでは楽しみにしています。ありがとうございました。

ありがとうございました~ (こんなんでいいんですか…?


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