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ドラマ『ブラックペアン シーズン2』は期待を裏切らない安定度抜群の面白さでした

コロナ禍では到底考えられなかった、オーストラリアでの豪華ロケも目玉となったドラマ『ブラックペアン シーズン2』いよいよ始まりました。

ロケ地ゴールドコーストの素晴らしい景色を見るだけでも、ワクワクが止まりませんでした。

サーファーズ・パラダイスのビーチ、カジノ「ザ・スター」、競馬場、ブリスベン空港…。ちょっとした旅行気分も味わえてお得な感じでしたね(笑)。

ドラマ自体もテンポ良く進行していき、見応えのあるあっという間の1時間半でした。

舞台は渡海征司郎が東城大を去ってから6年後。渡海にそっくりな世界的天才外科医・天城雪彦が主人公。天城が渡海の名前を聞いた時の反応で、もしや知り合い!?みたいな雰囲気もあったので、何かしら二人が絡んできたりするのかもしれませんね。

演じるニノはこの手の、お腹の中で何を考えているのか分からない"クセ強キャラ"が良く似合うので、今回も期待を裏切らない堂々たる座長っぷりでした。あのニヤッと笑うちょっと憎たらしい感じ。今回も健在でした。

「僕は悪魔だよ。神に愛されたね」こんなセリフをサラッと言ってのける、天城雪彦の謎めいたバックグラウンドが気になります。

彼がたとえ"ディアブル(悪魔)"と呼ばれてまでも、掛け金に財産の半分を要求し、二者択一の運試しで勝った者しか手術を受けられないという条件にこだわるのか?その裏には明確な理由がありそうなので、それが明かされる時が今から楽しみです。

第1話は竹内涼真演じる世良がやけにフューチャーされていましたよね。成長した世良と天城の関係性がシーズン2の中心核になっていくんですかね?

日本医学会の会長の座を虎視眈々と狙っている、内野聖陽演じる病院長・佐伯。内野くん、さすが貫禄のオーラでした。結果的にはすべて自分の思う通りに人を動かしていく得体の知れない存在感に、ゾクっとさせられました。

その佐伯が心臓外科に特化した専門病院の開設を計画し、その初代センター長にどちらがなるのか噂される小泉孝太郎演じる高階と、橋本さとし演じる黒崎の対決。ただし、佐伯は天城をセンター長にと考えていて…。

登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合って、どんな風にストーリーが展開していくのかあれこれ推察しながら観ていく感じになりそうです。

韓国人の研修医パク・ミンジュ役のキム・ムジュンはひたむきな瑞々しい演技で、ドラマに新鮮な″いい風″を吹かせていたと思います。

母親役のチェ・ジウの変わらぬ美しさにもびっくりでしたが、こんな年齢の子どもの母親役が似合うようにもなったんだと感慨深いものがありました。

世界でも天城にしかできないと言われる心臓冠動脈バイパス術"ダイレクト・アナストモーシス"という手技。一度賭けに負けたけれど、再度全財産をなげうってまでも賭けに勝ったチェ・ジウの命を救うために天城が執刀し、世良もその手術に助手として立ち会うことに…。

「世良くん、人生で一番大切なものって何だか分かる?執念だよ。彼女の執念こそが、一度自分を見捨てた神を振り向かすことができた」
「僕には分かりません。賭けだとか神だとか、どうしてそんなものがオペに必要なのか…」
「"ダイレクト・アナスト・モーシス"に挑戦した医者はすべて失敗している。あっ、僕以外はね。すべてをなげうって賭けに勝ち、全能の神に愛された者こそオペ室の悪魔に会う権利を得ることができる。今このオペ室では、神と悪魔が共同作業する。それを人々は奇跡と呼ぶらしい」

ドラマ『ブラックペアン シーズン2』第1話より

無事に手術が終わり、世良に「現実に起きた奇跡だ」と言い放った天城の鮮やかなテクニック。まさに「手術じゃない。これは芸樹だ」その言葉通りでした。

「天城先生が東城大にもたらすのは、福音か厄災か…。僕には知る由もなかった」

世良のこのナレーションが第2話以降どうなっていくのか?日曜日の熱い夜がここからまだまだ続いていきます!

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