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”アップデート”な美容院デー

昨日は美容院デーでした。某美容院が分店として出した美容院に通っていましたが、昨年の秋に閉店してしまったので本店の方に通うことにしました。

分店の方はこじんまりとしたアットホームな雰囲気が気に入っていたので、広い本店はどこか落ち着かないというか、いまだになんとなく緊張してしまいます。

担当美容師のSさんとしっかりカウンセリングをやって、施術と楽しいトークタイムが始まればすっかりいつも通りなんですが…。

分店の店長をやられていたHさんが本店を辞めて3月末で田舎に戻られたので、SさんがHさんのお客様をすべて引き継ぐことになり、これまでよりもかなり忙しくなったそうです。

新規のお客様は増やせないほどスケジュールもパンパンのようで、「まるで売れっ子美容師ですね!」と言ったら少し照れながら笑っていました。

これまで私にかけてくれていた「施術時間」は「カット+パーマ+カラー」で、平均4時間~4時間半くらい。でも前回からは3時間半を目指してやっていると言われました。

すべての行程は同じようでも、これまで丁寧に時間をかけてやってもらえていたことが若干スピーディーに進行する形になり、本音を言えば少し残念に感じてしまうところもありました。決してお安いお店ではないので。

そんな中、実はSさんが新しいカットのやり方を改めて勉強し直しているという話になりました。本店のオーナーご夫妻の息子さんが大手チェーン店「M・H」で働いていたのが、この春から本店で働き出したそうで…。

美容の世界も”日進月歩”で、カットも今の時代に即したやり方というのがあるそうなんです。その息子さんが「カット講習会」のような形で今どきのカットのやり方をレクチャーしてくれていて、それをSさんも早速取り入れているそうです。実はパーマの″ロットの巻き方″についても新しいやり方があるそうで、それも積極的に取り入れているようでした。

そういう新しいやり方を取り入れたことが私の施術全体の「時間短縮」につながっているところもあるようで、残念に感じてしまった自分がなんだか恥ずかしくなってしまいました。「時間短縮」はSさんの”努力の賜物”ゆえだったんですね。

これまでよりたくさんのお客様の施術を効率よくこなすために、Sさんなりにいろいろ考えて行動していることが伝わってきました。

「自分のこれまでのやり方を、積極的に”アップデート”していく必要性を感じたんですよね。アシスタントの頃のように、営業が終わってから夜遅くまで新しいやり方を勉強している今が楽しいんですよね!」

そんな風に目を輝かせて話してくれるSさんを、改めて尊敬し直してしまいました。彼女の仕事に対する真摯な姿勢には毎回頭が下がりますが、もっとお客様に喜んでもらえるようにと、常に向上心を持って取り組んでいるその精神には学ぶべきことがたくさんあります。

これまでの自分のやり方に固執しているつもりもありませんが、「もっとこうやったらいいんじゃないか?」とか「こういうやり方もあるんじゃないか?」とか、自分の考え方や仕事のやり方を”アップデート”していく努力を自分自身は最近しているだろうか?と我が身を振り返るとてもいい機会になりました。

世の中変わり続けていて、これまでの当たり前が当たり前ではなくなっていることも多々あります。自分なりの”こだわり”を捨てたくはありませんが、考え方をもっと柔軟にして新しいやり方を取り入れていく”心の余裕”は持ち続けていないと…と感じさせられました。

美容院デーは、うまくまとまりづらくなってきた髪型を”アップデート”する日ですが、Sさんとのトークタイムで自分の考え方を”アップデート”する日でもあります。こういう刺激をもらえる誰かがいるって、幸せなことですね!

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