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豪華寝台列車「カシオペア」の旅を懐かしく思い出しました

少々不謹慎ではありますが、今はツアー専用の寝台列車「カシオペア」が”撮り鉄”3人によって緊急停止をさせられたニュースを見て、数年前の北海道旅行で「カシオペア」に乗ったことを懐かしく思い出しました。

2015年夏。その年は当初東北方面への旅行を計画していて、同じ列車は列車でも「リゾートしらかみ」に乗るツアーを物色していました。ある年から旅行と言えば某所にあるJTBのMさんという方にずっと相談させて頂いていたので、その年もMさんと長時間あーでもないこーでもないと色々と話をさせてもらい旅の方向性はほぼ固まりつつありました。

ところが夫は以前からどうしても「カシオペア」に乗りたい願望があって、その時もダメ元でMさんに「予定している日程内で「カシオペア」が万が一予約できたなら北海道旅行に変更したい!」と言い出しまして。おいおい!今まで2,3時間かけて相談していたのは一体何だったの?と私はちょっとあきれ顔でした。

今はツアー専用になってしまった「カシオペア」。皆さんも覚えていらっしゃると思いますが、定期運行の時には『日本一予約するのが難しい列車』と言われていたくらいで予約を取るのは至難の業。しかも夏のベストシーズン。私は絶対無理だろうなーと思っていました。もちろんMさんも確約できるはずもなく「♪もしも予約ができたなら~(「もしもピアノが弾けたなら」のメロディーで)」状態でした。

ところが、夫の想いが神様に通じたのか奇跡的に予約できちゃったんです!当時人気は「上野~札幌」の”下り”でしたが、「札幌~上野」の”上り”の方だったから予約できたのかもしれないんですが。私としては寝台列車で眠れる自信がなかったので”上り”でラッキーではあったんです。”下り”なら札幌に着いたその日は眠くて眠くて行動力はがた落ちだったと思うので。

とにもかくにも、こうして「3泊4日北海道旅行」へとプランは変更。飛行機で向かえばあっという間なのに、飛行機嫌いの夫のために新幹線で新青森経由函館へ。こうなったら”乗り鉄”気分でいくしかない(笑)!初日と翌日函館観光してから小樽へ。気乗りしない夫を無理矢理「小樽運河クルーズ」へと連れ出し。小雨降る中かなり水かさも増して、予想以上にデンジャーなクルーズになりました。翌日小樽観光してから札幌へ。

いよいよ念願の「カシオペア」に乗車。今でも鮮明に光景が蘇ってきますが、まさに「走るホテル」の名にふさわしい豪華寝台列車でした。部屋はスタンダードな「カシオペアツイン」。洗面台とトイレも装備されていて快適そのものでした。

「ウェルカムドリンク」のコーヒー

晩御飯は奮発してダイニングカーでフランス料理のディナーを満喫。非常に優雅な時間が流れました。

部屋のソファーをベッドにして、夫はある程度の時間で爆睡。せっかく憧れの「カシオペア」の旅なのに...。確かに”揺れ”は感じないものの、色んな”音”に関しては結構大きく私は全く眠れずでした。爆睡夫を部屋に残し、夜中や明け方、何度か一人「ラウンジカー」へ。大きな窓で見晴らしも最高!ゴージャスなソファーで部屋よりもゆったりと過ごせました。時間帯によっては私しかいなかったので貸し切り状態でした。日の出の瞬間を見れた時は本当に感動しました。

「カシオペア」のラウンジカー

こうしてあっという間に17時間ほどの列車の旅は終わりを迎え、結局私は貫徹しました(笑)。夫の素敵なわがまま?で実現した「カシオペア」の旅でしたが、むしろ私の方が楽しんでいたような気がします。またいつの日にか「カシオペア」に乗ってみたいですね。

ちなみにこの旅のもう一つの目玉は何と言っても「ラビスタ函館ベイ」の朝食バイキングでした!今や函館はホテルの「朝食戦争」が巻き起こっているそうですが、ラビスタでイクラとウニをたんまりかけて食べた「海鮮丼」は忘れられません。あの頃よりイクラも価格が高騰しているし、いくら北海道とはいえ”イクラかけ放題”は厳しくなっているかもしれませんね。




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