毎熊克哉のダメ男っぷりを堪能したドラマ『好きなオトコと別れたい』
最終回を迎えたドラマ『好きなオトコと別れたい』。深夜帯のドラマなのでご存じない方も多々いらっしゃるかと思います。俳優・毎熊克哉が一番光るダメ男っぷりとその色気が全開で、私は毎週楽しみに観ていました。
毎熊くんについては、以前noteにこんな記事を書きました。あれからもコンスタントに毎熊くんは活躍し続けていて、一ファンとしては嬉しい限りです。
毎熊くん演じるダメ男・黒川浩次(ひろじ)34歳。真面目に働くアラサー女子・堀田茜演じる白石郁子29歳。この二人が繰り広げるリアルでもどかしい葛藤ラブコメディでした。
毎熊くんがハマり役だったのはもちろんなんですが、堀田茜の郁子が予想以上にハマっていましたね。エッチなシーンも果敢に演じていて、新たな堀田茜を観ることができたような気がします。
そういえば”ダメンズ”なんて言葉が流行った時もありましたね…。この浩次は、まさにそのダメ男を地で行く魅力的な(?)キャラクターでした。定職にも就かずに郁子の家に居候しているヒモ状態。だけど困っている人を見ると放っておけない底抜けの優しさと、エッチの上手さ。女ってこういう男に弱いところありますからねー。
郁子は30歳を目前に結婚や将来に不安を覚えて、浩次との関係を清算して婚活を始めようとします。だけど顔も性格も好みで相性も良い”浩次沼”から、なんだかんだ抜け出せません。結局のところ、本音は浩次とずっと一緒にいたい…。浩次のこと、大好きなんですよね。
年下のイケメン・青山くんに好きだと告白されたり、周囲からもダメ男の浩次とは別れた方がいいと言われてしまい悩む郁子。
好きだけど別れるべきなのか?
このドラマ、そういうアラサー女子のリアルな葛藤を上手く描いていたと思います。結婚は一番好きな人としない方がいいとか、そんなことを言われることもありますよね。結婚は生活なので、安定した幸せを求めるならば定職についていない浩次との結婚なんて本来ありえないわけです。
だけど、自分にとって何が一番“幸せ”なのか?
この問いに対する答えって、やっぱり最後は自分で決めるしかないんだと思います。外野に何を言われようが、自分の気持ちに正直になるしかないんだと。
浩次は浩次で、当然郁子のことが大好きだけれど「今のままの俺でいいって郁子に言われるのは一番辛い」と、郁子の前から姿を消します。この浩次の気持ちも当然理解できます。郁子のことが大好きで幸せにしたいのに、仕事は長続きしないし、変わりたいのに変われない。
そんなお互いの本音がぶつかり合った最終回のこの海辺のシーン、とても良かったです。結婚はさておき、好きだから別れたくないし一緒にいたい…そんな二人の気持ちを大切にしたいというごくシンプルで自然な結論。
ベランダで、”貝ひもクン”を食べながらビールを幸せそうに飲む二人。もちろんフィクションであるドラマだからこそ、このラストが成立するのかもしれません。現実にはこうはいかないよな…ともちろん思います。でも未来が不透明でも、こういう選択ができたら人は幸せに生きていけるような気もします。
「たとえ給料が上がっても、物価が下がっても、十分な年金がもらえても、生きている限りきっと不安は消えない。でも、アタシは好きなオトコと生きていく」
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