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ドラマ『マウンテンドクター』は、壮大で美しい山々の景色と若き山岳医の成長物語が堪能できそうです!

昨日の今日で、結局こうして書いてしまっています(笑)。習慣というものは恐ろしいものです…。

ドラマ『マウンテンドクター』。杉野遥亮くん、昨年のドラマ『ばらかもん』での瑞々しい演技が思い出されます。あの澄んだ瞳は健在で、今回の役どころも杉野くんにぴったりでした。

主人公の”成長物語”的な内容は、杉野くんの俳優としての成長そのものみたいな感じがして、またこのドラマを経てひと回りたくましくなっていく予感がします。

杉野くん演じる主人公・宮本歩。亡き兄との約束を胸に整形外科医となり、地元の長野にある「信濃総合病院」で勤務することに。そこで檀れい演じる院長・松澤から《山岳診療科》も兼務するように言われ…という展開でした。

院長は歩の背景を知っているようで、だからこそ歩をあえて《山岳診療科》の医師に抜擢したようでした。

《山岳診療科》は、山で起きた病気やケガの対応、週1回の山岳外来での診療、土日には山小屋で泊まり込みの勤務も。

歩には年の離れた時任勇気演じる山好きの兄・翔がいましたが、一緒に登山中に兄が亡くなってしまうという辛い過去が…。翔の体調が悪かったのに歩が絶対に行きたいと駄々をこねて、無理に登山を決行して翔は亡くなりました。

そのトラウマを抱えた歩はそれ以来登山をしたこともなく、突然の《山岳診療科》との兼務に戸惑っていました。

”山岳医療”に焦点を当てたドラマといえば向井理主演の『サマーレスキュー』がありましたが、それほど本数は多くないと思います。

山の知識と医療知識。両方の知識に秀でた医師を“山岳医”と呼ぶわけですが、日本ではまだまだその数は少ないそうです。

たとえば富士山の登山でも、軽装の外国人登山客が多くて問題になったりしましたよね。このドラマの第1話でも、およそ登山用とは思えない軽装の若者6人組が遭難事故に巻き込まれてしまいます。

いきなりレスキューのヘリに乗り込むことになった歩。遭難事故現場で出会ったのが、大森南朋演じる江森岳人。「信濃総合病院」の循環器内科医で、歩と同じく《山岳診療科》兼務。国際基準の検定に合格した医師だけがなれる、国際山岳医でもあります。

歩が悩んでいた遭難者の診断も瞬時に解決し、その若者たちに厳しい言葉を投げかけます。

山をなめてるからこういう目に遭うんだ。死んだって誰も同情しないぞ!

患者の搬送の優先順位を間違えて、もしかしたら死人が出ていたかもしれないと歩にもまったく容赦ありません。

歩が検査結果に問題がないと勝手に登山を許可してしまった、山岳外来の患者・宇田さん。担当医の江森が何度も検査を繰り返し、なかなか宇田さんの登山へのOKを出さなかったのには理由がありました。

その宇田さんが登山中に倒れてしまい、歩はまたもや江森に叱責されてしまいます。最悪の場合、宇田さんが死んでいたかもしれないと。

心臓にペースメーカーを埋め込む手術を受けることになった宇田さん。もう登山はできない…悲しそうな宇田さんの生きがいを奪わないようにと、奔走する歩。心臓リハビリのメニューを考え、江森に宇田さんには登山を生きる目標にさせたいと提案します。

歩のやり方に納得いかないながらも、ペーペーの歩のことをどこか見守っている風な江森でもありました。

そうそう…。翔は亡くなっていると思っていたのに、なぜかベッドに横たわっている翔にことあるごとに話しかける歩の姿が…。ここが第1話の謎でしたが、これは歩の中での”幻影”だったんですね。

だから俺もなろうと思う。俺にしかしかなれない医者に

そう決心した歩の傍らには、もう翔の”幻影”は見えなくなっていました。

留学して、国際山岳医の資格を取る決心をした歩。山を愛せる、山の医者になりたいと。

「江森先生は、どうして国際山岳医になったんですか?」
「山に復讐するためだよ」

この言葉の真意はまだ分かりませんが、この二人がぶつかり合いながらも”山岳医療”に真正面から挑む、極上のヒューマンドラマが堪能できそうな気がします。

一年後。精悍な顔つきにガラッと変貌した歩は、決意も新たに山岳医療チーム「MMT」のメンバーとしての道を歩き始めます。

彼ならきっと山の恐ろしさと素晴らしさ、両方を知る医師になれる

院長の期待通りの歩の活躍を、3か月間楽しみに観ていきたいと思っています。


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