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『あなして』の「特別編」を観て、やっぱりドラマの「特別編≒総集編」はいらないと感じてしまいました

『あなして』最終回。エンディングが賛否両論だったとネットで話題になっていましたが、私は”否”に一票でした。そして「特別編」という名の「総集編」をとりあえず観て、やっぱりドラマは11話なら11話の中でスッパリ終わり切るのが美しいと感じました。

仮に最終回の内容に対して視聴者が納得いかず侃々諤々あったとしても、それは人それぞれの感想という範疇に収まっていたはず…。でもあの「特別編」によって「このドラマはこれこれこういう理由でああいうエンディングにしました」と一方的に宣言されたような置いてきぼりにされたような、そんな気持ちを抱いてしまいました。

「あなたがしてくれなくても………あなたがやっぱり大好き」

なのかー。それが結論なのかと思うとこのドラマは一体全体何だったんだろう?という疑問が頭をもたげてきてしまいました。

”セックスレス”という夫婦にとっての大きな問題を取り上げたこのドラマ、話題性という意味では今クール群抜きだったと思います。家族が寝静まった夜中に一人でこっそり録画を観る…まさに私もそうして観ていました。

俳優陣の演技は十分素晴らしいものだったし、ストーリー的にも夫婦の秘密を互いに打ち明け合ってからみちと新名が惹かれ合っていく様はごく自然な流れだったと思います。確かに”不倫”だったかもしれないけれど、二人をあえて「プラトニックな関係」のままでいさせたことがあの最終回のエンディングへ脈々と繋がっていたのかなー?と想像してみたり。

研修旅行先でもしもみちと新名が体の関係を持っていたとしたら全く違う方向にストーリーが展開することになったわけですよね。あの時「みちが流した涙=陽一への想い」を新名がずっと感じていたからこそ、新名はあっさりみちにフラれる道を選んだのかもしれません。最終的にみちが陽一とよりを戻すための背中を押してあげた…新名さんいい人過ぎですね。

「夫婦でいる意味なんてきっとずっとわからない。でも、今ならわかることがある」と言ったみちの言葉に続く言葉は結局、

「あなたがしてくれなくても………あなたがやっぱり大好き」

なんですかねー。

世の中このドラマのテーマで深く悩んでいるご夫婦がたくさんいらっしゃると思いますし、そこをどう描いていくのかに興味がありました。もっともそうなった場合「離婚を選択する」のかそれでも「結婚生活を継続する」のか二択しかないですもんね。

みちのように一度は離婚はして「一人で自立して生きていく」ことを決めたけれど、大好きな夫とやっぱり一緒に生きていきたいから”セックスレス”には目をつぶることにした?のか夫の変化を待つのか?は分かりませんが、元サヤに戻るという選択をする人もいるのかもしれません。

でも相手を好きな気持ちだけではどうにもならないこともあるし、モヤモヤは消えませんねー。

…結局のところ今回のnoteはうまくまとまらないわけですが、タイトルの【『あなして』の「特別編」を観て、やっぱりドラマの「特別編≒総集編」はいらないと感じてしまいました】が結論ということでご勘弁下さい。






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