飲食店を出す、そして続けるってことは
日本酒居酒屋「なかぐろ」の店主、飯島です
今回は、店主が開業をするときから今まで感じてきたことをなんとなく書いてみます。
当店「なかぐろ」は先日、8月10日に12周年を迎えました。
12年前は今ほど日本酒ブーム?もなく、飲食の先輩方にも「日本酒メインの居酒屋なんて地方だと潰れるからやめたほうがいい」って言われてました。
でも、当時の自分は自分が考えている通りのお店をやれば絶対に流行る!って思ってました(笑)
※それでも、日本酒を推すって言いながらも現在のスタイルとは程遠くワインもウイスキーもカクテルもある、それこそフツーの居酒屋でした💦
何をどう扱うのか?というお店のスタイルが一番大事だってことに気が付くのは開店した後でした(笑)
独立する、お店を出すって時に一番問題になるのって立地と資金だと思うんですよね…店主もまさに悩みました(笑)
お店の立地に関して言えば、勤めていたお店をやめるときに狙っていて、話が進んでいた物件が契約直前になってダメになり、まさかのゼロスタート。運よく今の物件が見つかり無職だった期間は1か月くらいで済んだのですが、見つからずにずっと見つからなかったら…って考えたら怖いですね。
でも。。。やっぱり言えるのは、
【お店の物件が見つかるかどうかは運】
見つかるときはすぐに見つかるし、見つからない時はホント見つからないです。まさに運(笑)これからお店を出そうと思っている方は、頭のどこかに入れておくと気が楽になりますよ…
さて、お店の物件が見つかったらいよいよお店作りの段階なのですが。。。
断言します!
予算は思いっ切りオーバーします!(笑)
初めてのお店…自分の城なわけじゃないですか!
アレもイイな!コレもイイな!って内装や備品を選んでいるとエライことになります。
準備した資金が潤沢ならば問題はないのかもしれませんが、たいていはギリギリの資金でスタートしちゃいます。
なので、めちゃくちゃ理想のお店のイメージから少しずつ資金とのすり合わせ、あきらめが生じます。。。
コレが一番つらいし問題なんですよね~💦無理に理想を追求して運転資金が少ない・または無い状態では元も子もないし。それでも自分の思いは実現したいし…
めっちゃ悩みます。内装屋さんとホント相談しまくりです。
店主は、「後でどうにか出来るものはすべて諦めて予算を圧縮する」って決めました。
例えば。。。壁をもっと塗りたい!とか、大きな棚を付ける!とかは開店した後でも何とかなるもの。逆に、換気扇の大きさを変える、冷蔵庫の場所とか、下水とかの工事はお店が出来上がった後はなかなか修正がしにくいもの。
その2つを分けて、あとで出来るものはほぼ諦めました…
そんなこんなで限られた予算で内装屋さんが頑張ってくれて…
こんなむき出しのコンクリートだったところも…
こんな素敵なカウンターに仕上げてくれました!
お店を作るときって、内装屋さん含めいろいろな方の協力がないと出来上がりません。お店作りにはそういった業者さんとの出会いも重要ですね。。。
お店を作るのも大変ですが、続けるのってもっと大変なんですよね~
もちろん、天才的なセンスある人も多いし、最初から繁盛店になっちゃう方もいます。店主も自分が開店したらもうすぐに毎日満席で大繁盛店になっちゃう!って思ってました💦イヤー浅はかでした(笑)
先にも書きましたが、日本酒にこだわる!って言っておきながらワインもウイスキーもカクテルもある…ブレブレなコンセプトでした。。。
自分の性格から考えても、あれこれやっても力が分散してどれもダメでしたね。自分がどういう性格でどういうやり方があっているかを冷静に判断しておくのって大事かもしれません。。。
自分はとあるセミナーに参加して気づかされて日本酒をよりアピールするために洋酒の扱いをやめましたが、これは人ぞれぞれなのでなんとも言えませんね。ただ、自分の場合は日本酒に絞って、さらに「東北と新潟以外の日本酒」を扱うお店ってコンセプトが一番しっくりきたし、今も続けてこれたので合っていたのかもしれません。
先ほども書いたのですが、自分の性格を知ってるって大事なこと。
自分は「やってみなきゃ分からないじゃん!」自分で一度体験してみないと納得できない性格だったので、要らない苦労や起きなくていい問題もいろいろありました。今はさすがに自分を客観視できるようになってきたので少しはましになりましたけど…
しなくていい苦労や問題は避けたほうがイイ!(笑)
これからお店を出したいな、いつか独立したいな、って思っている方も多いと思います!準備が完璧になったら!って思っているかもしれませんが、準備はいつまでも100%にはなりません。店主はそうでした。
もちろん、独立したら開業したら起きたことすべて自己責任ですから不安も悩みも尽きませんが、ある程度の準備と覚悟が出来たら思い切って飛び込んでみるのもいいんじゃないでしょうかね?
現在はまだなかなか厳しい状況ですけど、きっと未来は明るいはず!
そう思いつつ、13年目も日本酒を皆さんに楽しんでもらうように頑張ります
日本酒をもっと楽しく
日本酒をもっと分かりやすく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?