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この記事は以前に書いた記事をリライトしつつ、今の考えを加筆したものです。

最近、飲食関係の雑誌の影響なのか?はたまた時代の流れなのか?
お酒と料理との相性を考えつつ飲むお客様が増えてきたように思います。
お酒だけ・お料理だけよりも、両者を併せて楽しむことでおいしさの掛け算になることも多いので相性を考えて食事すること自体は良いと思います。

でも…
何が何でも合わせなきゃ!のような強迫観念的な思考になっていません?
個人的には、お酒を飲んでるときくらいは頭で考えなくても良いし、好きなもの飲んで、その時に食べたいモノ食べればそれでハッピーになるじゃん!って思ってます。
頭で考えるというより、もっと感覚的に食事を楽しめばいいと思っています

そうは言いつつも、当店ではどのような提供をしているのかというと…
お客様から銘柄の指定が無くお任せで日本酒を注文されたら、その方の大体の好みをお聞きして、頼んだお料理とのマッチング等を総合的に考えてお酒を出すようにしています。
やっぱり料理との相性を少なからず考えるのですが、この料理にはコレがバッチリ合うんです!この組み合わせ最強!!っていうようなドヤ顔の提案ってほぼしないんです。
どちらかというと食べて日本酒を飲んだときに、違和感が無ければOK!
あの時の料理とお酒の組み合わせってなんか美味しかったなぁ…って、
ふと思い出したときに良かったなぁと嬉しくなる、そんなスムーズに食事とお酒が楽しめる合わせ方を意識してます。
コレとコレがバッチリ合うんです!ドヤっ!みたいなペアリング押し付けってあまり好きではありません。それは店側のエゴかなと思ってます。

だって…
お客様はお酒とお料理のペアリングだけをを楽しみに来ているわけではないから。

先日、店主のお任せでお酒を飲んでいたお客様が「このあと店主が出そうと思っているお酒に合う料理を注文したいんですけど…」っていう感じのご注文をされました。そのとき店主は、「お酒に合わせてお料理を決めるのではなく、好きなものを頼んでくださいね!それに合わせてお酒を選びますから!」って答えました。必死に合わせようとするよりも、まずは楽しく食べて飲むことが第一で、それで相性が良かったらさらに楽しいね!っていう順番だと思うんです。ペアリングありき!マリアージュありき!の食事ってつまらないと思うんですよね。
せっかく大切な人や仲のいい友人との楽しい食事ですから、
まずは「楽しむ」ことが最優先。

美味しく飲んで食べたい!
それは提供するお店側もそうしてもらいたいと思っています。
しかし、相性を合わせることに集中しすぎてそのひと時が楽しめなくなるようではもったいないなぁ…と思います。
頭で考えるよりもまずが感情が先!
食べたいお料理を食べて楽しむ!そして好きなお酒やお任せしたお酒を飲んで楽しむことが1番目じゃないとダメだと思うんです。

難しい理論や数値も時には大事かもしれませんが、あまり難しいこと考えながら飲んでも楽しくなさそうって店主は思います💦

お酒は楽しく!
全ては楽しいの先にあるものだと思います。

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