見出し画像

【千田琢哉の頭脳】Vol.0587(2010年9月13日発行のブログより)

いつもメルマガ・書籍で刺激を与えていただき感謝です。一つだけ教えてください。10年以上勤務したベテラン事務員が退職することになりました。社内の雰囲気を初め仕組みも改革しようと思い、それに伴って新人女性事務員を2名採用予定です。コンテンツCD(※)で学習した千田式面接と適性テスト(ペーパー)を実施予定です。女性同士の組合せ(年齢差・相性・既婚・独身???)で気をつけることが有ればご教授お願いします。

(福岡県・会社経営・Yさん・男性・56歳)

細かいテクニックやトークについてはCDで対応できると思いますので、
ここではCDでの情報をベースにした上で話を進めます。

気づきの種にしてもらえたらと思います。

1.必ずしも女性である必要があるだろうか

2.女性は年齢差はあまり関係ない

3.女性は「愛情が満たされているか否か」が仕事に直結する

4.王様と奴隷、主人と召使の関係が長続きする

5.ピッチャーとキャッチャーの関係

1.必ずしも女性である必要があるだろうかについては、
現在様々な会社では男女の職種の垣根が取り払われてきています。

業種業界問わずに、伸びている会社というのは、
男性もお茶汲みをしていたり、女性が営業をバリバリこなしていたりと、
従来の偏見がないのです。

男性の事務員など珍しくも何ともありません。

そもそも前提自体が絶対とは限らない、と疑ってみることは、
変革期には特に有効だと思います。

新しく採用せずに、今いる社員の中で営業成績が不振の社員を事務員として育成したら大きく成長して、営業として給料泥棒だったのとは対極に、
会社の業績アップに直結させた、という例もたくさんあります。

2.女性は年齢差はあまり関係ないについては、
男性と違って女性は年齢を気にしません。

男性の世界では考えられないかもしれませんが、
お婆ちゃんと孫が本気で喧嘩するのが女の世界です。

女性の基本的価値観は、平等なのです。

これを踏まえた上で、容姿に関することで、
男性社員が差別をするような言動をすること自体のほうが
遥かに問題なのです。

男性が「どっちが強いか」「どっちが偉いか」
を価値基準とするのに対して、女性の判断は「好きか嫌いか」だけです。

片方が美人で片方が不美人だとトラブルのもとになることも
憶えておくといいでしょう。

これは本能の問題ですが、
どうしても男性の言動に差が出てしまうことが要因です。

3.女性は「愛情が満たされているか否か」が仕事に直結するについては、家庭があるなしにかかわらず、
好きな男性からたっぷり愛情を受けているか、
というのは女性は仕事能力にそのまま反映されます。

男性には理解しがたいことでしょうが、
女性にとっては仕事は2の次3の次です。

愛されているという安心感こそが、絶対的に必要な要素であって、
それさえあれば、仕事で多少辛いことがあっても
乗り越えることができます。

逆に、異常なほど仕事に打ち込んでいる人というのは、
一番大切な愛情を享受できていない偽キャリアウーマンの可能性が
高いです。

偽キャリアウーマンは、本人以外すべてを不幸にしますから、要注意です。

本人の仕事ができるからと言って、
周囲を幸せにして会社の業績が上がるわけではありません。

4.王様と奴隷、主人と召使の関係が長続きするについては、
どんなに小さな部署においても、あるいは従業員と会社の関係においても、
長続きする関係は、実は対等な関係ではありません。

どちらかが王様でどちらかが奴隷の関係が、組織が上手くいくコツです。

だから、昔から文明は長期間にわたって栄えてきたのです。

動物も昆虫も対等な関係で群れや組織を存続させることができません。

対等な関係だと人間は必ず張り合ってしまいますから、
ケンカになって決裂します。

真に対等な関係は、王様と奴隷の関係です。

王様は奴隷がいなければ生きていけない。

奴隷もそれがわかっていて、
王様がいないと組織は成り立たないから奴隷を演じます。

SMの世界もそれぞれが女王様と僕を演じているのであって、
どちらかが欠けても成立しないことをお互いが熟知しているのです。

お客さんが逆ギレして、

「お金払っているのに、ムチで叩いて痛いな!」

とやってしまったらSMは成立しません。

そこで次の、
5.ピッチャーとキャッチャーの関係が大切になってきます。

ご主人役と女房役を素で演じることができるペアこそが大切です。

二人ともピッチャーでも二人ともキャッチャーでも仕事になりません。

カップルや夫婦と同じで、必ず片方がピッチャー、
片方がキャッチャーでなければ関係は続かないのです。

以上踏まえた上で以下おまけのアドバイスです。

まずは一人をちゃんと採用し、
中核メンバーとして活躍して欲しい人を確保しておきます。

その一人の従業員を同席させながら、次の一人を面接すると、
ちょっとした壁にぶつかっても言い逃れできません。

これは事務員に限らず、すべての職種に対応できる方法です。

採用にかかわらせることによって、言い訳できないようになり、
経営に参加するようになるのです。

(※コンテンツCDは、現在、真夜中の雑談のHPにて音声コンテンツとして
臨時増刊号VOL.7~14にてテーマ毎に販売しております。)

...千田琢哉(2010年9月13日発行の次代創造館ブログより)

↓千田琢哉のコンテンツ↓

🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろした言葉を毎月PDFファイルでお届けします。

🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”

🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。