見出し画像

【千田琢哉の頭脳】Vol.0565(2010年8月22日発行のブログより)

成長したいです。私の夢は30歳までに東京で独立して35歳までに事業で成功したことをもとに本を書くことです。だから、とにかく早く成長したいです。どんなことでも実践して将来に備えるだけの覚悟はできています。まだまだ未熟な若輩者ですが、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

(奈良県・会社員・Yさん・女性・27歳)

「まだ何もわからない若輩者ですが・・・」

「みなさまを差し置いて先に失礼いたします」

という言葉を省くだけで成長のスピードはアップさせることができます。

それらは遠慮でも謙遜でもありません。

単なる時間泥棒の蛇足です。

もちろん中にはそういった蛇足を重んじる人もいます。

自分の若い頃はそうだった、というのです。

でもそんな暇があったら、さっさと成長して甘えなくてもいいように
力をつけることが本当の礼儀です。

言い訳するのが礼儀ではないのです。

中には講演の講師が高いお金をもらっているにもかかわらず、

「こんな私からみなさんのような立派な人たちが学ぶようなことは
何もないかと存じますが・・・」

とやってしまう人もいました。

だったら講演料なしでいいね?

と言いたくなります。

そしてそういう講師に限って講演が下手なのです。

本人は謙遜のつもりなのが、まったく謙遜になっていないのです。

単なる言い訳、逃げに過ぎません。

言い訳をし続ける限り、成長することはありません。

どんなに緊張して逃げ出したくなっても、
プロである以上、絶対に言い訳をしてはいけません。

これは、中途入社組の社員も同様です。

「まだ何もわかりませんが・・・」

「ご指導ご鞭撻よろしくお願いします」

と言われたら、入社2年目の社員はどう思うでしょうか。

「何も分からないのに、自分より給料高いのかよ・・・」

と思ってしまいます。

本来、その人がいい歳だろうがなかろうが、
結婚して家族があろうがなかろうが、
そんなことはいっさい関係ないはずです。

子どものいない家庭と子どもがいる家庭で、
お父さんの仕事能力が同じなら給料は同じでないとおかしいのです。

その意味ではまだまだ日本は平等ではありません。

バリバリの年功序列であり、えこひいきの溢れかえっている企業が
まだまだ多いのです。

日本の企業もすっかり変わったというのは、マスコミに流された幻想です。

正確には、本当はよくわからない人たちが、
変わった変わったと騒いでいるだけです。

自分を庇うための言い訳をぐっと飲み込んでチャレンジすると、
人は成長します。

...千田琢哉(2010年8月22日発行の次代創造館ブログより)

↓千田琢哉のコンテンツ↓

🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろした言葉を毎月PDFファイルでお届けします。

🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”

🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。