見出し画像

【千田琢哉の頭脳】Vol.0471(2010年5月20日発行のブログより)

自己投資が大切であるということで研修セミナーを積極的に受講するように努めていますが、自分はインプットとアウトプットのバランスが悪いように思っています。セミナー中はさすがに話すプロだけあって巧みな話術も手伝い非常に役立っていると思えるのですが、翌日になると半分以上忘れてしまい、1週間後にはほぼ0の知識量に戻っています。だとすれば保存性も高くて費用的にも数十分の一で済ませることができる書籍のほうがお得のような気がするのですが・・・セミナーの有効活用方法はございますか?

(北海道・会社経営・Mさん・男性・45歳)

セミナーで大切なことはどれだけセミナーに関係ないことで
気づけるか
ということです。

知識を暗記したらすぐに忘れますが、気づいたことは感情の記憶力なので
ずっと憶えています。

脳が記憶の引き出しに取っておいてくれます。

セミナーの主旨について気づくのは当たり前です。

もともと話についていけば気づけるようになっているからです。

でもこれはテレビに身を任せて流れに乗っているのと同じで
自分の頭を鍛えていることにはならないのです。

学校教育と同じで、受け身になってしまいます。

社会に出てからのセミナーでは、
セミナーを聴きながら自分が普段抱えている問題を解くヒントを
得ていくのです。

つまりセミナーに参加する前の段階で
すでに気づける量は決定されています。

セミナーの時間にどれだけ一生懸命聴くかではなくて、
セミナーを聴くまでの人生をいかに必死で生きてきたのか、
で決まるのです。

問題意識の高い人は常に同時進行でいくつかの問題が
脳みそに流れています。

セミナーに参加している間にはセミナーの話に集中しながらも、
ふとした講師のひと言や、しぐさからも瞬時に反応してヒントを掴みます。

ちょうど科学者が推理小説を読んでいる最中に偉大な発明を思いついたり、風呂に入っている間に斬新なアイデアを思いついたりするのと同じです。

セミナーの参加者が100人いたら、
同じ部屋で参加しているように見えても実際には1番から100番まで
綺麗に序列が付けられます。

1つしか気づけなかった人と100個気づけた人までいます。

これは参加者に限らず講師についても同じことが言えます。

優秀な講師は教えているように見えて実際には参加者の反応から
多くの気づきを与えてもらっています。

講演をしながらコミュニケーションを取っている感じです。

教えている講師は心を開いてもらえません。

一緒に考えていこう、そのヒントを別の角度から提供させてもらおう、
という人の話が聴いてもらえるのです。

セミナーに参加したら、講師の表情を見ながら、
大きな紙にメモを取っていきます。

顔を見ながらメモを取ることが重要です。

頭を下げてはいけないのです。

綺麗にメモを取るのではなくて、
感じたことをそのまま殴り書きしていきます。

蛍光ペンや定規を使うことは生のライブであるセミナーにおいては
大きなチャンスロスです。

字でなくても絵でも落書きでもいいのです。

気づいたことを殴り書きしていくと
90分の講演で驚くほどたくさんの気づきがあります。

90分の講演が一瞬で終わってしまいます。

表情を見るのはたとえ同じセリフである、

「力一杯やってみろ」

でも誰がどのような表情で言うのかによって、
その意味がまったく違ってくるからです。

その瞬間に自分の過去のどの記憶がフラッシュバックして
気づきを与えてもらえるのかわかりません。

メモを取る際には漢字なんて使わなくてもいいし、
字を間違えても重なっても関係ありません。

一見難しそうに見えますが、慣れたら快感です。

参加料数万円のセミナーでもこれだけで十分元が取れるのです。

...千田琢哉(2010年5月20日発行の次代創造館ブログより)

↓千田琢哉のコンテンツ↓

🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろした言葉を毎月PDFファイルでお届けします。

🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”

🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。