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【千田琢哉の頭脳】Vol.0342(2010年1月11日発行のブログより)

この10年間、今の会社を辞めるか否かを迷い続けています。別にこれが不満というわけでもないのですが、刺激がないのです。このままではつまらない人生で終わってしまうな・・・というのが悩みといえば悩みです。周囲には「せっかく入った会社なのだから・・・」と同じことを言われ続けています。

(神奈川県・会社員・Tさん・男性・45歳)

本当に辞めようと思っている人は、周囲にいちいち相談などしていません。

グジグジしている人に限っていつまで経っても辞めることはないのです。

散々周囲に相談しておきながら、です。

本気の人は黙って突然辞めます。

正確にいうと、周囲から見たら黙って突然に見えるのです。

本気というのはそういうことです。

辞めるのに美しい理由も醜い理由もないです。

どちらにしても居たたまれなくなったということです。

これが大切です。

「私、すごく迷ってるんだよね」

と言っているうちはまだ余裕があるし本気ではありません。

止めてもらうことを期待しているのです。

犯罪や自殺も同じです。

本気の人はグダグダしていません。

辞める理由を探している人というのは、まだ名残惜しい証拠であり
相手に期待していることに他ならないのです。

誰にも相談したくない、自分自身で決める以外にない、
という状態こそが本気であり、成長するのです。

辞める本当の理由は絶対に表には出ません。

本人しかわからないか、本人でさえ言語化できないことが多いのです。

そんなことはどうでもいいのです。

何でもいいから適当に理由はでっちあげておいてくれ、
と思えなければなりません。

「今いる職場を逃げてもどうせ一緒だよ!」

という周囲のアドバイスはナンセンスです。

1秒でもいいから今の職場以外で人生を送りたい、
というくらいでなければ本気ではないからです。

実際には場所が変われば人生が変わることも少なくありません。

たいせつなのはイメージ先行のアドバイスを受けるのではなくて、
事実先行のアドバイスを受けなければならないということです。

世の中の99%の人たちはイメージでアドバイスをしてくれます。

他人事だから仕方ありません。

みんな自分の人生で必死ですからこれは当たり前といえば当たり前です。

最終的には自分のことを真剣に考えてくれているのは
他でもない自分自身なのですから。

この基本を忘れてはいけません。

冷たいようですがきちんと受容すれば実に温かい事実なのです。

...千田琢哉(2010年1月11日発行の次代創造館ブログより)

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