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【千田琢哉の頭脳】Vol.0534(2010年7月22日発行のブログより)
ブログとニュースレターを1年間続けてきたのですが、ネタ切れと予算切れで精根尽きてしまいました。お客様も非常に素直な反応を示してくださり、最初の頃は反響があったのですが、ここのところはからきしです。市場はすごく平等だな、と思うと同時に、これからの戦略が懸念されます。様々な知識を仕入れているつもりですが・・・
(茨城県・会社経営・Sさん・男性・45歳)
継続的に拡げていくコツは、いろんな知識を仕入れて
たくさん披露していくことではありません。
逆です。
たった1つのことを深掘りしていくのです。
宇宙の話をしたら、銀河系の話をして、太陽系の話をして、
地球の話をします。
そして世界の話をして、アジアの話をして、日本の話をして・・・
と深掘りしていくと、無限に話題が途切れません。
どんどん深掘りしていくと、
結局最後にはまた宇宙に戻って同じことが繰り返されます。
この世で無限の拡がりをもっているものは、たった2つしかありません。
宇宙と人間の心です。
不思議です。
宇宙は大きくて、
人間なんて宇宙に比べたらとてつもなくちっぽけに見えます。
でも、そんなにちっぽけな人間の心は宇宙に負けないくらい、
無限大に創られているのです。
どちらもどんどん拡がっていけます。
イマジネーションのパワーが現実を凌駕するのは
あらゆる分野で共通しています。
深掘りしていくと、拡げることの大切さにもぶつかって
結局拡げながら掘っていくことが求められます。
だから別の分野の専門家とコミュニケーションを取る時にも
必ずどこかで繋がります。
なぜなら、専門家というのは深掘りしているからです。
ゴルフを知らないミュージシャンと、
音楽を知らないゴルファーがいたとします。
もし一流同士であれば、かならず接点があります。
ゴルフを知らないミュージシャンが、
「ゴルフはよくわからないんですが、僕の親友のギタリストの○○が
石川遼選手の凄さは圧倒的な努力と素直さにある、と言ってましたよ」
と言えば、会話が繋がります。
音楽を知らないゴルファーが、
「音楽はからきしですが、お世話になった師匠の○○さんが、
甲本ヒロトさんの詩は言葉のヌードだと言ってましたよ」
と言えば、会話が繋がります。
でも、一流のゴルファーと三流のゴルファー、
一流のミュージシャンと三流のミュージシャン
では穴の深さが違うので、話が噛み合いません。
ついつい現実逃避してしまいがちな分野こそ、
自分の深掘りすべきフィールドなのです。
...千田琢哉(2010年7月22日発行の次代創造館ブログより)
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