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【千田琢哉の頭脳】Vol.0537(2010年7月25日発行のブログより)

うちの社長は、数年前に受けたコンサルティング会社の提案の影響で「ナンバーワンよりオンリーワン!」という標語を掲げて全社的に浸透させようとしています。私個人の意見としてはオンリーワン戦略というのは、サービスの低下に直結しますから、結局はより質の高いサービスを提供する競合が現れたら一瞬でシェアを持っていかれてしまう脆いものだと感じています。その点についていかがでしょうか。ご意見お聞かせ願えれば幸いです。

(山梨県・会社員・Yさん・女性・30歳)

かつてオンリーワンという標語がよく使われました。

私の経験上、オンリーワンという言葉を連呼すると、
デキる人にほぼ嫌われます。

なぜなら、オンリーワンというのは弱者の遠吠えに過ぎないからです。

やはり、本音ではナンバーワンになりたいに決まっているわけです。

ナンバーワンになることから逃げ回ったくせに、
体裁のいいオンリーワンにしがみついているのがバレてしまったのです。

ナンバーワンを獲得すると、細胞の一つひとつが活性化されて
人生を魂の底から謳歌できます。

オンリーワンではコンプレックスが強烈過ぎて、
その裏返しにプライドが猛烈に高くなって皮肉屋さんになってしまいます。

皮肉屋さんになると、人の器はどんどん小さくなってしまい、
その後の人生の幅と深さを決定づけられてしまいます。

それでいいという方にはこれ以上何も言いません。

正解は自分で決めることですから。

オンリーワンではなく、ナンバーワンを目指すためには、
自分が特別に選ばれた人間であると確信していなければなりません。

努力すれば夢が叶うのではありません。

特別な存在の自分が努力するから夢が叶うのです。

少なくともスタート地点においては
一点の曇りもなくそう信じている必要があります。

その結果として気づいたら自分が特別な存在ではなくて、
誰もが特別な存在であることを教えられるわけです。

こればかりは体現しなければ絶対にわかりません。

ナンバーワンを獲得した人間は、
本当は誰もが自分の才能と競技さえ間違えなければ
大丈夫であることを知っています。

音楽で生きている人。

作家で生きている人。

スポーツで生きている人。

学者として生きている人。

画家として生きている人。

例外はありません。

究極のオンリーワンというのは、競技人口が自分1人になってしまいます。

さすがにそれでは誰も相手にしてくれません。

実は自分の才能を正しく見極めて正しい競技で、
ナンバーワンとして戦っている人にはある共通点があります。

ライバルは自分だということです。

...千田琢哉(2010年7月25日発行の次代創造館ブログより)

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