【千田琢哉の頭脳】Vol.0507(2010年6月25日発行のブログより)
数年前から少子化や保育園の煽りを受けて、園児の激減に悩まされています。周囲の幼稚園には廃園したところも少なくありません。うちも他人事ではなく、30年前のピーク時の3分の1の園児数にまで縮小してしまいました。周囲からアドバイスもいただいてホームページ等の広報活動も積極的に取り組んではいるのですが・・・
(東京都・幼稚園経営・Hさん・女性・57歳)
生徒を集めることは大切です。
ところが、せっかく生徒を集めても、
生徒に対してきちんとしたサービスをしていなければ、
集めたスピードの何倍もの速さで減少していきます。
そして、増やした後に減った場合は元に戻すのがとても大変です。
なぜなら、地域での評判もかなり出来上がってしまっているからです。
評判を払拭するのは1年や2年では無理です。
これはかなり深刻なダメージを与えるということです。
数年前まで「集客が命」だとか「営業力が命」といった風潮が
流行りました。
ところが、今そうした人たちが消えていきました。
これからは、肝心な中身であるサービスの時代が到来したのです。
これは時代が進化した証拠です。
どんなに斜陽化した業界でも業績を維持させている会社、
伸ばしている会社は存在します。
それは単純すぎて呆れることですが、
サービスに注力してきた会社なのです。
幼稚園の場合、生徒に対するサービスとは、
保護者に対するサービスでもあります。
ついつい生徒が休日や夕食の席で口ずさんでしまうようなことが、
保護者にとってのサービスです。
保護者は自分の子どもが成長している姿を確認できることに
最高の幸せを感じます。
感動した保護者は必ず近所の友人に話したくなります。
これが最高の広告であるのは言うまでもありません。
ホームページやパンフレットなどはあくまでも確認作業です。
ホームページは美しいものではなく、
保護者の声や顔を掲載していくべきです。
個人情報保護法があるからこそ価値があるのです。
本人たちが掲載して欲しいと言ってもらえるようにサービスするわけです。
真のアイデアというのは、
自由気ままな環境から生まれることはありません。
規制でがんじがらめにされた固い環境から爆発して生まれます。
どんどん窮屈な世の中になっていく傾向にありますが、
だからこそ、知恵を絞るチャンスなのです。
見るポイント、解釈の仕方を誤らないようにしていけば、
道は開けると信じています。
...千田琢哉(2010年6月25日発行の次代創造館ブログより)
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