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【千田琢哉の頭脳】Vol.0465(2010年5月14日発行のブログより)

ホテルで勤務しています。法人向け営業をしているのですが、社長の自慢話につかまって訪問数が増やせずに苦労しています。30分の予定が1時間、2時間と延びてしまって、結局は何の発展もないまま商談が終わってしまいます。何とかして訪問数を増やして効率アップさせたいのですが、営業トークのマネジメントの方法はあるのでしょうか。

(岩手県・会社員・Yさん・男性・32歳)

人の自慢話にきちんと丁寧に耳を傾けてあげられるか否か、
ではないでしょうか。

人の自慢話がきちんと聴いてあげられない人はまだ大人ではありません。

我慢して聴いてあげるのもまだ子どもの証拠です。

我慢などしてはいけません。

大人は一方的な自慢話でも楽しんで学びながら聴き続けることができます。

考えてみれば私は社会人になってから
法人向けの仕事しかしたことがありません。

つまり会う人すべてが私よりも目上の社長です。

当然自分の親よりも年上の方もたくさんいらっしゃいましたし、
自慢話も非常に多かったと思います。

でも私は自慢話を聴くことはまったく苦になりませんでした。

自慢話をしてもらえるということは、
相手は気を許しているということであり、
他の情報もどんどん提供してくれます。

そして自慢話をとことん最後まで聴いてくれた相手のことを
人は信用します。

家庭では自分の子や孫、妻にさえ鬱陶しがられて
話を聴いてもらえないのですから当然といえば当然です。

特に私の場合、最初から独立するつもりで
サラリーマンをやっていましたから、
連日会う社長の自慢話を聴くことは3度の食事よりも大好きだったのです。

人は教える人より話を聴いてくれる人を好みます。

人は教えられるよりも教えるほうが大好きです。

だから好きなことをしてあげたら好かれます。

換言すれば、相手が喜ぶことを自分の喜びと感じられないことでは
プロにはなれません。

成功者には孤独な人が多いのです。

成功すると周囲からは人が群がってきて仕事は忙しくなりますが、
本音を話せる人はいなくなります。

山の頂上は禿上がって木が生えていないのと同じで
頂点に近づけば近づくほどに孤独になるのです。

トップの人と仲良くなりたいのであれば、媚びてはいけません。

嫌われるのを覚悟で本音で勝負します。

記憶に残らないのであれば、嫌われたほうがマシなのです。

好かれるか嫌われるかではなくて、
憶えてもらえるか憶えてもらえないかのいずれかなのです。

自慢話をしてもらえたらそれはチャンスです。

生の成功体験を無料で本人に
プライベートインタビューさせてもらえる上に、好かれるのです。

結果として商談に結び付けられるか否かは
もはやどうでもいいくらいです。

しかしほとんどの場合は自慢話をすべて拝聴した結果から
何らかのお付き合いがスタートします。

...千田琢哉(2010年5月14日発行の次代創造館ブログより)

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