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【千田琢哉の頭脳】Vol.0557(2010年8月14日発行のブログより)

これから起業する際に、「これだけは大切にしておきたい」ということはありますか。何業を営んでいくのかは正直あまり興味がありません。これは暴言かもしれないですが、何業を営んでも結局自分の思うようにしかならないと思うのです。それよりは、もっと大切な根っこの部分、つまり、考え方の部分をしっかりしておかなくてはならないと思っています。強いて言えば、ITとデザインをお金に換えていきたいということくらいですかね。

(神奈川県・会社員・Kさん・男性・34歳)

世の中の常識を少しでも変えたいな、と思う気持ちがあれば、
それだけでもう十分なのではないでしょうか。

常識というのは、
20世紀までは1世紀単位でゆったりと変わっていました。

19世紀の常識と20世紀の常識は違います。

でも、21世紀は10年もすれば完全に常識が変わっています。

20世紀に10年間刑務所にいた人と、
21世紀に10年間刑務所にいた人とでは、
ジャバに出てきたときのギャップが果てしなく違うでしょう。

映画『ショーシャンクの空に』

で、もう何十年と刑務所にいたという長老のおじいちゃんがいて
せっかく出所したのに自殺しちゃったんだけど、あの感覚です。

これから変化のスピードは待ってくれなくて
1年ごとに進化していくはずですが、
自分で勝負する分野についてはそのスピードを上回らなければなりません。

換言すれば、世の中の進化のスピードに対して
ついていけていないような分野で勝負はできません。

たとえば、現在私は年内に出版予定の4冊の本を
同時並行で執筆・加筆修正しています。

これができているのは、私のスピードが速いからではありません。

パソコンの発達のおかげです。

これがつい20年前であれば、原稿用紙に万年筆やボールぺン、鉛筆で
書きなぐる世界です。

頭をかきむしって、原稿用紙をくしゃくしゃに丸めて
部屋中に転がっている、まさにあのイメージです。

つい、20年前の話です。

パソコンであればボタン一つで誤字脱字チェックできる上に、
消しゴムも必要ありません。

慣れてきたら、話すスピードと同じくらいで速記することも可能です。

だからといって、私自身がパソコンの世界の最先端の進化に
ついていっているわけではありません。

そんなことは不可能です。

すべてについて言えることは、究極に進化するとシンプル化します。

パソコンがここまで浸透したのは、誰でも使えるくらいになるまで
シンプル化したからです。

ご自身が何業を営むにしても、
シンプル化して一瞬で馴染みやすいものにしていく必要があります。

それが極めるということです。

私も執筆する際には、とんでもなくわかりやすくて元気の出るような文章を目指しています。

「よくあんなにシンプルに表現できるね」

と言われたら、一番嬉しいです。

アイツでもできるんだから、オレもできるかもしれない、
と思ってもらうことが、世の中の常識を変えていくということです。

人類はこのリレーをしているのです。

...千田琢哉(2010年8月14日発行の次代創造館ブログより)

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