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【千田琢哉の頭脳】Vol.0446(2010年4月25日発行のブログより)

社内の人間関係のごたごたがあって、コンサルタントを雇ってみようかと悩んでいます。ただ周囲の噂を聞くと成功事例に負けないくらい失敗事例も多いらしく悩んでいます。使う側次第だとも言えますが、トップとして気をつけておいた方がいい点、その他何でもございましたらおしえていただければ幸いです。社内のごたごたというのは簡単に言ってしまうと私の頭の中と現場の実行との乖離(かいり)が激しくなってきており、冷戦状態になっていることです。ストレスが溜まりっぱなしです。

(東京都・会社経営・Aさん・男性・47歳)

なぜコンサルタントを雇うかと言えば、
雇った人にしかそれはわかりません。

最高経営責任者であるCEOを務めた人であれば全員わかるのは、
最高執行責任者であるCOOの存在がいかに助かるかということです。

心の支え、勇気の源になります。

戦後一零細企業から急成長を遂げた世界的企業には
創業者が有能であったという誰にでもわかること以外に、
ある1つの共通点があります。

有能なCOOがいたということです。

マイクロソフト、京セラ、ソフトバンク、サウスウエスト航空、
ソニー、パナソニック、本田技研・・・
と枚挙にいとまがありません。

いずれも猛烈な個性と天性の経営センスを持った敏腕経営者の陰に
COOが存在しました。

社長の戦略を実際に現場に落とし込むための実行責任者ですから
非常に重要な役割であることは想像に難くないでしょう。

トップと現場の間に入って社長室と現場を行き来する番頭ですが、
いかに信頼してもらえるかがその会社の社運を握っています。

優秀なCOOを採用するには非常に確率的にも難易度が高く、
運に左右されます。

そこでお手軽にチェンジも可能な経営コンサルタントを雇うという選択肢が出てくるわけです。

もちろん正式にCOOを雇用するのかコンサルタントにするのかは
一長一短ですが、この潤滑油的な存在は組織がある程度の規模になると
欠かせなくなってきます。

この辺りはコンサルタントのありのままの姿と真の活用法を
初公開したとして、

『こんなコンサルタントが会社をダメにする!』
(日本実業出版社)

で詳細まで述べましたが、自分の頭の中で思い描いたことと現場の動きが
明らかに食い違ってきたら有能なCOOかコンサルタントを活用すると
大袈裟ではなく、

「こんなに楽なのか!」

と驚かれるでしょう。

もちろん業種業界、社長の器用さによって正確な社員数などは
ここではあえて述べません。

しかしどこまでいっても給料を支払う側ともらう側とでは
わかり合えないところがあるはずです。

社長がある程度の人格者だという前提のもとで
COOやコンサルタントに本音を話せるような人材を起用することが
大切だと思います。

トップと現場のサンドイッチになって
かなり大変そうな仕事と思われるかもしれませんが、
そこは相手もプロです。

そこに遣り甲斐と生きがいを感じてくれるような人を招きたいものですね。

...千田琢哉(2010年4月25日発行の次代創造館ブログより)

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