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【千田琢哉の頭脳】Vol.0600(2010年9月26日発行のブログより)

千田さんの本を読んで、どうせ一度の人生なのだから自分も好きなことをして生きていきたいと強く思うようになりました。ただ、現実問題としてサラリーマンには「好きなこと」と「会社の仕事」を両立させるのは難しいです。どうしても会社の仕事が忙しくて好きなことが疎かになってしまいます。独立してやっていくしかないのでしょうが、好きなことだけで食べていけるほど実力もないし、世の中甘くはないと思います。好きなことで生計を立てていくことができる基準のようなものってあるのでしょうか?

(奈良県・会社員・Kさん・男性・40歳)

好きなことというのは、継続できるということです。

成功して儲かることが好きなことではありません。

その人は成功してお金が儲かることが好きなことであって、
本当に好きなことをしないまま死んでしまいます。

たとえば、私はこのブログで返事を書いている間に
また別のブログを書きたくなります。

1つのブログを書いていると、勉強したり、
気づいたりして5つくらいネタが見つかります。

だから、永遠にネタが尽きません。

この継続力が好きなことです。

上手くいくか否かは人が評価することであって、好き嫌いとは無関係です。

本の原稿を書いていても、その原稿を書いている最中に
次の本のテーマが生まれます。

今月私はTSUTAYAビジネスカレッジで講師を務めてきましたが、
話している最中にどんどんネタが生まれてきました。

講演の内容は主催者に事前に渡したレジュメとは当日ガラリと変えました。

当日の参加者の顔を見て、

「あ、この人が来てくれているから、こんな話をしよう」

「あ、この人も忙しいのに来てくれたから、とっておきの話をしよう」

「この美人を笑わせよう」

と思って話します。

講演終了後には、新しい本が生まれるのです。

本を出すことが好きなのではなくて、
文章を書くことが好きだから続けられるのです。

大学に合格することが好きだという人は、
合格した途端に勉強しなくなります。

でも、勉強が好きだという人は一生勉強し続けます。

継続することがその人が本当に好きなことなのです。

「遊んでいないで、やりなさい!」

と強制されることは嫌いなことです。

「そんなことばかりやって、ダメな子になりますよ!」

と言われることが好きなことです。

でも、実際には「そんなこと」を24時間365日やり続けていたら、
ダメな子にはなりません。

中途半端に「そんなこと」をやっているから、
迷ってしまってダメになるのです。

本気で10年継続したら、親も周囲も諦めるようになります。

そこからが本当の誕生日なのです。

10年というのはあっという間です。

でも、継続している人にとっては意外に長く感じます。

正確には、あっという間なのですが、
圧縮されていろんなことがあったということがわかります。

一度これを味わうと、好きなことを継続する
生き甲斐が忘れられなくなります。

だから慣性の法則で、
一生好きなことを継続して結果として成功しているように見えるのです。

毎日子どものような顔をして、
イキイキとしながら人生を生きていくことができるのです。

継続できないことをしているうちは、
他人のための人生を歩んでいるのであって、
自分の人生を歩んでいるわけではないのです。

...千田琢哉(2010年9月26日発行の次代創造館ブログより)

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