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【千田琢哉の頭脳】Vol.0588(2010年9月14日発行のブログより)

相手に断るのが苦手です。新人社員研修の際に習った「Yes,・・・but・・・」方式で断る方法が通用しない場面もリアルビジネスでは非常に多いです。デキル人を見ていると、いきなりストレートに断ってきますし、模範解答とはかけ離れた本音やテクニックを駆使しています。どうしたら上手に断ることができるでしょうか。性格以外のことで変えていけるのであれば、ぜひ変えていきたいと思っています。

(兵庫県・会社員・Kさん・男性・33歳)

Yes,・・・but・・・

方式で断るというのは、模範解答ではあります。

模範解答だから、知っておく必要はありますが、
それがすべてに通用しないことも同時に知っておく必要があります。

模範解答の特徴は、それがばれた瞬間に相手にウンザリされる
ということです。

Yes,・・・but・・・方式で断ろうとしているな、と相手に伝わると、
相手はがっかりします。

つまり、もう飽きられており、but以下しか聞いてもらえないから、
Yes以下は、時間泥棒に思われてしまう可能性があります。

特にデキル人にとってはそうです。

ただでさえ忙しい人に社交辞令や遠回しな言い方は嫌われます。

人生を変えたかったら、言葉や口癖を変えてみると面白いです。

たとえば、断る際にいきなり本音を言ってみるのです。

ストレートに、

「ごめん、興味ない」

と言って断ると、確かに相手は少し驚くかもしれません。

少し驚くけれども、思ったより嫌われないことにも同時に驚くのです。

今まで自分があんなにビクビクしていた、
断るという行為は、こんなに簡単だったのか・・・

と、驚くのです。

「行きたいのは山々だけど・・・」

「面白そうだけど・・・」

とやってしまうと、相手は勘違いして永遠に誘ってきます。

嫌がらせで誘っているわけではなくて、
いい人であればあるほどに、

「本当は参加したいのにかわいそうだから」

「面白そうだと言っていたから」

と断れないように事前に誘ってくるようになります。

相手が悪いのではありません。

原因は自分が作っているのです。

種は自分が撒いているのです。

ビシッと断ってみて、相手から離れて行ってもいいけど、
自分から関係は切らない、とだけ決めておくのです。

そうしたら、必ず関係は続きます。

必ずチャンスはやってきます。

逆に相手に断ってもらうことも平気で受け止めることができます。

立場なんてコロコロ変わるからです。

もし、それで相手が離れて行ってしまっても、
気にする必要なんてありません。

どんなに我慢して気を遣っても、
いずれプツンと切れてしまう瞬間がきます。

その前に相手に切ってもらうのですから、むしろラッキーだったのです。

...千田琢哉(2010年9月14日発行の次代創造館ブログより)

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