見出し画像

【千田琢哉の頭脳】Vol.0590(2010年9月16日発行のブログより)

今、筋トレにハマってます。1年間続けてきて、記録も伸びて楽しい時期です。ところが、もともと弱点であった腰の故障が目立つようになってきました。生来の負けん気からなのか、やるからには常に成長したいと思って、より重い重量でトレーニングしたいと思うのですが、どうやら骨までは鍛えることができないようです。ほどほどが一番なのでしょうか?パワーリフティングをされていたという話を以前読んだことがあったので、質問させていただきました。

(埼玉県・会社員・Yさん・男性・27歳)

今私がいる部屋の目の前の青山通りでは、
夕方になるとジョギングしている人たちがたくさんいます。

また住人専用のトレーニングジムでもガシガシ音を立てながら
筋トレしている人もいます。

一度、ジョギングを楽しみ始めると
麻薬のようにそれがやめられなくなります。

これは筋トレもまったく同じです。

勝つためのスポーツやプロとしてお金をもらう場合は仕方がありません。

本人たちもその価値があると判断しているわけですから。

命を削ってでもお金を稼いでいるのです。

ただし、健康維持のためにジョギングをしていたり、
激しい筋トレをしているのはまったくのナンセンスです。

ジョギング後にたくさんご飯を食べたり、お酒を飲んでいる人は、
単に命を削っているだけなのです。

プロスポーツ選手は、ほとんどが短命なことはご存じだと思います。

スポーツというのは、
本格的にやると寿命を縮めることは間違いありません。

その意味で私が命を削りながらスポーツに打ち込んだのは、
中学生の頃と大学生の頃でした。

特に大学生の頃は限界を超えてまでやり切って、それを痛感しました。

運動のし過ぎは、運動不足よりもはるかに体に悪いのです。

過剰なジョギングや筋トレは、骨をボロボロにします。

後悔するのは40代後半から50代半ばにかけてです。

60代以降は一生の持病になります。

厳しいトレーニングをした人たちが、
過酷な肉体労働を積み重ねてきた人たちと似たように老け込んでいくのは
同じ理由からです。

私も痛いほどよくわかるのは、一度ハマると、
抜け出せないくらいのハイな気分に浸ることができるのです。

でも、これは一種の現実逃避です。

50代半ば以降になって、
本当に心身ともに健康的に幸せそうになる人を見てください。

知的な人は、過酷な運動などしていません。

一番健康なのは、ちょっと早めに5分ほど毎日歩くことです。

これはもはや間違いないようです。

しかも、ちょっと意識して手を大きく振りながら歩くといいでしょう。

自転車に乗るのでも構いません。

ただし、毎日継続することです。

携帯電話で話しながら運動しても、
息が上がって相手にバレてしまわないくらいの、
ギリギリの状態の運動です。

究極、歩く時には常に早歩きにする習慣にしておけば
運動不足とは無縁なのです。

学術書、専門書を読んでいて私がギクリとした決定打は、
激しくアスファルトを叩きつけるような運動は、
脳にダメージを与え続けるということでした。

自分も含めて周囲の人たちを思い浮かべて、
私の運動に対する価値観を一変させた出来事でした。

運動にハマってみることによって、単純に、

「運動は体にいいものだ」

といった常識を疑ってみることを学びました。

追伸.
どうしても筋トレをしたいのならば、アルバイトなどではない、
ちゃんとしたプロの専門トレーナーに個別指導してもらいながら、
「加圧式」がおススメです。

...千田琢哉(2010年9月16日発行の次代創造館ブログより)

↓千田琢哉のコンテンツ↓

🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろした言葉を毎月PDFファイルでお届けします。

🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”

🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。