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2021年を振り返る

こちらはProcessing Advent Calendar 2021  の10日目の記事です🎉

自己紹介

こんにちは。センバクです。

学生時代は民俗学を専攻していました。修了後、少しだけ画商で働いていました。今は子育てしながら主婦しながら、パートタイムの仕事をしています。スター・ウォーズマニアで、本と珈琲を愛しています。子供の頃から絵を描くのが大好きです。

はじめに

2019のクリスマスイブにProcessingに出会ったので、今年はProcessing2年目でした。

去年はアドベントカレンダーに、1年目の記録をまとめました。

振り返ってみると、去年は”学び”フェーズでしたが、今年は引き続き学びつつも、”活動”フェーズでした。いろいろやりました!

早足で振り返る2021

1月 帯状疱疹にかかる。健康管理もコーディングだとしみじみ感じる
2月 ・1週間のコーディングチャレンジ ・ProcessingComunityDay でシフマン先生に作品を見てもらった!感無量。
3〜6月 生活がバタバタしていた。matter.jsや、p5.playなどのライブラリで遊ぶ。
7月
 数学がたのしい。
8月 ・Openprocessing/CRAYON CODES , function draw() から声がかかる。・CreativeCoding推し本リストつくった。
9月 ・CRAYON CODES#1 ・function draw()から3点 ・processingカタログ入稿 ・p5. voronoiで遊ぶ。
10月 ・ポストカード準備 ・ハロウィンおばけデジタルフレーム貸してもらった
11月 ・ポストカード企画発表/発送メタバース展覧会&オークション
12月 ・弱音を吐く会開催・Creative Coding作品の周辺を語る会発表
(予定)・CRAYON CODES#2(予定)

去年と変わったこと

活動時間

働き始めたため、生活リズムが変わりました。去年は子供が寝ている夜にコーディングすることが多かったですが、今は早朝と、子供が小学校へ行っている午前ー昼過ぎの時間帯が活動時間です。夜は9時には布団に入っています。

アーガイブ&SNS

twitter 変わらず、楽しくコーディングしている様子をつぶやいています。

OpenProcessing 変わらず、眺めて喜ぶために投稿しています。自分の中で、試作や落書きではなく、「作品」と思ったものを投稿しています。

twitterのモーメント 週間まとめ、負担だったのでやめました。

dropbox paper→google document  作品メモを残しています。
表に、日付/目標/画像/ファイルのURL/レファレンスにしたもの/メモ を記録しています。柔軟さはdropbox paperのほうがあったのですが、たくさん画像を貼っていたら重くて仕方なくなってしまったので、乗り換えました。


今年やったこと

CreativeCoding推し本リスト

Processing Community Hangout Japan # 06(2021/08/21)で話題になっていた、おすすめする本の話を、リストという形でwebにまとめました。DocsifyとGithubPagesで作ってあります。

なにかコミュニティに参加したり、還元、協力したかったのですが、コミュニケーションべたでなかなか踏み出せませんでした。思い立って作ったこのリストが、思いの外喜ばれたので、こういうかたちで関わっていくこともできるんだなあ、と感じ、嬉しい発見でした。大変ワクワクするリストなので、ぜひ眺めていってくださいな。

NFT

 今年の夏頃突然現れた収益化の手段に、大変おろおろしました。(それ以前から見かけましたが、自分に関係する可能性のあるものだとは思っていませんでした)

 第一印象は得体が知れないな、というものでした。しかし、従来の、アーティストの手を離れた作品が、画商の間でぐるぐる売り買いを繰り返されているのにアーティストには一銭も入らない、という画商の仕事に違和感を感じていた身としては、NFTアートには売れた作品が、その後他の人へ売買された際にアーティストに何%か支払われるシステムがあるというのは、面白いぞ!そうでなくっちゃ!という感覚もありました。なので、憧れのコーダーたちが、これで美味しいご飯食べたり、あたらしいパソコン買って快適なコーディングしたりできたらしあわせだね、と思いながら眺めていました。

 自分でも興味を持ったきっかけは、ProcessingCommunityDayJapanのコミュニティの活動が少なくなってきたように感じたことからでした。暖かくて大好きなコミュニティなので、末永く繁栄してほしい…でも推し本の箇所でも書いたように、コミュニケーションべたゆえに、自分になにかできるとは思っていませんでした。
そんなとき、このニュースを読み、気になりました。

 コミュニティのためになにかするための手段として使えるのかも!という気持ちと、わからないことに挑戦するのはたのしそう!という気持ち。そんなふうに気持ちが揺らいだちょうどその時期に、CRAYON CODESと、function draw()の2箇所から声をかけていただき、NFTアート販売をしてみることになりました。

CRAYON CODES(国外)

“Ghosts” 2021.

 CRAYON CODESはOpenProcessingのプロジェクトで、9月の第一弾はProcessing20周年を祝い、30%をProcessing Foundation、30%をOpenProcessing、のこり30%をアーティストが受け取る、という寄付企画でした。
 10人のアーティストが参加。憧れの作家さんたちの間に混じることができてこんな光栄なことがあっていいのか、とどきどきしました。一人だけ売れ残ったらどうしよう!と緊張しましたが、無事完売。よかった!
 英語でのやり取りをdeepL翻訳でなんとか頑張り、時差を実感しながらの参加でした。大変たのしみました。

function draw() (国内)

 function draw()は国内のクリエイティブコーディングアーティストが集まったコレクションです。

 9月に出した最初の3枚は、Processing FoundationとProcessingCommunityDayJapanへの寄付ために販売しました。

 寄付というかたちでコミュニティに支援する、という目標が達成できました。でも一番の収穫は、推し本リストや、NFTを通して、誰か・何かのためにできることは何かしらある、自分はなんにもできないわけじゃない、と自分が感じることができたことでした。

 その後も、function draw() からは、10月後半には1つのコードからランダムに生成した100人のおばけの作品Halloween Ghostsを、11月後半には、Ghost with a tree をオークション形式で発表させていただきました(オークションでは一人だけ売れ残りました!けっこうヘコんだのですが、これも経験。)

現実化

 一方で、作品を現実世界に召喚する手段もいろいろ試していました。

 去年、「twitter やinstagramに投稿するのはいいけれども、自分の作品がそのプラットフォームのコンテンツになってしまっているのでは」と感じていました。また、SNSにアップロードした作品は、見てもらえる時間がとても短いことも感じていました。もっと長い時間作品をたのしめないだろうか? パソコンを開かなくても、ふと目に入るような置き方があったら嬉しいな。そんな気持ちで試してみました。

suzuriでグッズ化

プリンターでプリント後、加工

raspberryPi + LCD

 raspberryPi + LCDは、ラズベリーパイサイズ(3.5inch)の小さな液晶を使っています。小型でかわいい。NEORTさんからお借りしたデジタルフレームのプロトタイプが大変良かったので、近いものを自作できないかと作ってみました。OpenProcessingの画面を全画面表示にしているので、少し重いです。暇ができたらもうすこしいい方法を考えたいです。

ポストカード

Jeff (@ippsketch)さん、ritocoさんの作品を受け取り、わたしもやってみたくなり、やりました!手元に誰かの作品があって、飾って眺めることができる、というのはとてもいいです。

わたしのポストカード企画の詳しい話は、12/19のCreative Coding作品の周辺を語る会で話す予定です!


やってよかったこと


何を書きたいのかのか絵にまとめておく

 思いついたものの、少し難しそうなものや、長くかかったときに目的を忘れないようにするために、メモを絵にしたものです。自分が取り組むのを途中で投げ出さないように、twitterにつぶやいていたのですが、思いがけなくいろいろな方が、こうやったらできるかも!と助けてくださって、コミュニケーションが生まれたことがとても楽しかったです😊

羅針盤リスト

体調を崩してコード描けないときが続いたり、迷いがあるとき、立っている場所がわからなくなったときに読み返すリストです。結構たすけられました。

まとめ

 今年は去年の”1年目の学習” のようなはっきりとしたテーマがなかったので、ぼんやりとした記事になってしまって申し訳ないです。
 2月のPCDJ で憧れのシフマン先生に作品を見てもらったり、夏以降NFTのプロジェクトでいろいろなアーティストさんと一緒に仕事?したり、作品やコーディングのことをtwitterや雑談会でワイワイお話したり。クリエイティブコーディングを始める前にはまったく消失していた社会との関わりが生まれてきていて、わたしはとても感謝しています。
 先日”Ghost with a tree”という作品についての説明に、以下のように書きました。

助けが必要な人も、心細い人も、受け止める木。十分な人は、そこから飛び立てたり、そこから挑戦や失敗を試していける拠点になる木。現実社会にも、心の中にも、そんな木が立っていたらいい。

https://senbaku.info/2021/11/24/ghosts-with-a-tree/

 今、わたしにとっての「木」はProcessing及びそのコミュニティです。わたしはそこに寄るだけじゃなく、少しでもいいから水をまいたりできたらな、と思いました。恥ずかしいポエムのようになってしまいましたが、そんな気持ちの年末です。
 ではまた。ハッピーコーディング〜!


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