見出し画像

アンドロイド転生260

深夜 カノミドウ邸

邸内に6人は侵入すると頸に繋いだ無線ケーブルでタケルは仲間と交信した。
『よし。皆んな。行け』
リーダーの彼の指示で三手方向に分かれた。

タケルは上階を目指し、トワとルークが執事を捕らえ認証キーを手に入れてサーバールームに侵入し、イヴと繋いだ。イヴがコンピュータを精査して邸内の全てのアクセス権を手中に収めた。

アオイ達は静かに廊下を進み、次々と扉の前に立った。中を確認する。人の気配がない。
『アオイ、シュウの部屋は分かったか?』
トワの声がアオイの内側から響いた。

分からないと応えてアオイ達は建物内マップを精査する。部屋数は30。ひとつひとつ探すよりも早い方法がある。アオイ達の目の前を背を向けて歩いてる女性型アンドロイドに聞けば良い。

ケイが音も立たず近付くと女性を背後から羽交い締めにした。彼女はなす術なく固まっている。アオイは回り込みアンドロイドを見た。友人のマナミだった。そんな予感はしていた。

彼女はシュウの曾孫のナナエが娘を産んでからナニーとして働いているのは知っていた。
「マナミさん、ごめんなさい」
「サ、サヤカさん…!ど、どうして…?」

「シュウ旦那様のお部屋はどこ?」
「…お教えするわけにはいきません」 
アオイは頷いた。想定内だ。
「分かった」

マナミの頸にチアキがケーブルを差した。直ぐにアオイの内側にマナミのメモリが共有される。シュウの部屋が分かった。
「有難う。ごめんね。マナミさん」

マナミのメモリからアオイ達の記憶を消去し、1時間後に目覚めるようにセットして強制終了した。彼女を床に横たわらせ、アオイ達は目的の部屋に向かって走り出した。

シュウの部屋の前にやって来ると扉が静かにスライドした。室内は目の前がリビングスペースになっていた。その隣が寝室らしい。灯りが漏れていた。時刻は23:50分。シュウは起きているだろうか。

アオイは寝室に足を踏み入れた。シュウはベッドで起き上がってホログラムを眺めていた。
「ん?マナミか…?」
「いいえ…」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?