GBの話_1 「ゾイド伝説」

昔懐かしゲームボーイソフトの話をしますよ。

記念すべき第1回にお話しするのは…

「ゾイド伝説」
1990年発売:トミー(現タカラトミー)

私が本体と一緒に買ってもらった最初のゲームボーイソフトです。
ほとんどの人は「?」って顔になっていると思いますが、トミーのコンピューターゲーム参入第1弾だそうです。

これを買ったゲーム屋さんでは、鍵のついたガラスケースの中に貴金属のごとくたいそう大事にソフトが飾られていて、パケ裏を見ることすらできませんでした。
そのためソフトは表だけ見てジャケ買いするしかなかったので、のっけからこんな(略

ええとですね、ゲームは強制横スクロールのシューティングです。
グラディウスやダライアスなどと同じタイプですね。
同じタイプです。
同じタイプなんですが…

まず見た目がこう…当時の目にさえノスタルジックに映るゲームウォッチみたいな画面に、パワーアップも1→2→3WAYの3段階しかないとてつもなく質素なものだったため、とにかく地味で目が暇だったのを憶えています。

加えて、自機がやたらと大きい上、背景にしか見えない草とかも実は障害物だったりするため、気付かぬうちに当たる事当たる事。
あまりにどんどんライフゲージが減っていくので、しばらくはそれが残り時間ゲージか何かかと思っていたほどです。

他にも、開始3体目くらいに出てくる敵がいきなりしれっとホーミングミサイルを撃ってきたり、自機と同じくらいの幅しかない狭いグネグネした通路をイライラ棒のように延々通させられたりと、理不尽なレベルデザイン盛りだくさん。

もう何と言うか…最初の1本としてはかなりいろいろ厳しい物件でした。

ですが。
子供ってのは偉大なものです。

それまでファミコン禁止家庭に育った当時の私は、初めて買ってもらったこのゲームを、面白いかどうか考える時間すら惜しんでひたすらやり込みました。
そして何度もエンディングを見ました。
今考えるとそれはそれは修行僧のような毎日でした。
よく嫌いにならなかったな。ゲームとゾイド。

…一応フォローしておくと、決して手抜き製作だったのではないと思います。
むしろ
「きっと担当プランナーさんは限られた機能と材料の中でものすごく苦心して調整したんだろうな」
と思える労作ぶりが随所に見られます。
あとBGMが良いです。

そんなわけで、
私はこのゲーム好きです。

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