GBの話_3 「テトリス」
昔懐かしゲームボーイソフトの話をしますよ。
今回は
「テトリス」
1989年発売:任天堂
3回目でやっと登場。
最初にこれ買えば良かったのにね。
内容は今さら云々するようなものでもないので、ゲームボーイ版の「個体差」について話しましょう。
本作は初めて2人対戦モードが搭載された「テトリス」です。
「友達と持ち寄って対戦しようぜ!」
というゲームボーイのコンセプトにバッチリハマった絶妙な開発で、ゲームボーイと通信ケーブルを爆発的に普及させました。
友達とやった際、こんなんどう考えたって流行るに決まってると子供心に感心したものです。
操作面では
「接地後の遊びがほとんどない」
事が最大の特徴でしょうか。
最近のテトリスは接地後もヌルヌル動いてイモムシのように段差をよじ登ったりできますが、ゲームボーイ版はまるで接着剤の実験CMのごとく接地した瞬間に固定されます。
なので、特に落下速度の上がる後半は1回のミスが即致命傷となり、あっと思った時にはもう「ダンダンダダダダ」って感じで一気に積み上がってゲームオーバーとなります。硬派。
それゆえ、おそらくゲームボーイ版から入った人は、他ハードのシリーズに戸惑ったのではないでしょうか。
少なくとも、私はその後携帯版をプレイした際にパニックに陥りました。
「わあ、ツルツル滑って止まらない」
って。
この操作感は完全に好みの問題なので後のシリーズとの優劣はつけられませんが、私個人としては性に合っていました。
パズルゲームって、きっちりしてたいんです。
あと、GB版は4段消した時の音が独特でしたね。
ピロピロ プゥ〜ン
あの妙ちきりんな音はきっと人間の大脳中枢に何か特殊な刺激を与えるように計算されて作られていたんだと思います。
だって叫ぶんだもの。脳が。
「もっと!あの気持ちイイ音もっとちょうだい!」
って。
そして手が止まらなくなるんだもの。
そんなわけで、当然ながらそりゃもうやりました。指がバターになるんじゃないかってぐらい延々と。
GB版の悪魔ぶりを加速させているのは、ハードがいつでもどこでもできる携帯機ってところですね。
GB持って布団入って寝る前に軽く1プレイ、なんて思ってるともう朝。
瞼を閉じるとブロックの残像。
廃人の出来上がりでござい。
というわけで、
私はもちろん、このゲーム好きです。
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