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ドイツプラネタリウム訪問記: ドイツ博物館編vol.3

みなさんこんにちは!ドイツ博物館 特別展編、最終回です🫡

vol.1はこちら↓

vol.2はこちら↓

今回はついに、特別展のプラネタリウム投影についてレポートです✍️

特別展 開催期間限定!プラネタリウム

ドイツ博物館は、1925年5月に初めて近代プラネタリウムを常設&オープンした博物館です。
(詳しくはこちら↓ 。私が執筆しました、一般向けプラネタリウム100周年紹介記事です)

2025年の博物館開館100周年に向けて、現在は全面的な改修工事を行なっている最中です。
2024年1月現在、工事中で入れないエリアが結構ありました。

その一つが、プラネタリウム室。

着工前まではドイツ博物館ではカール・ツァイス社(ドイツ)製のZKP4という投影機を使用して投影を行なっていたそうですが、現在は立ち入ることができません。
しかし、投影機自体は特別展で展示されていました。その様子は、vol.2をご覧ください。
ZKP4の星空を観てみたい!という方は、日本国内では2024年1月現在、

  • 香川県 高松市こども未来館

  • 福岡県 宗像ユリックスプラネタリウム

にて使用されています。ぜひ足を運んでみてくださいね。

…話題を戻すと。
プラネタリウムドームに立ち入ることができない、ということで。
(ちなみに、天文台も入れませんでした😢)
特別展の会場では、仮設ドームを用いた臨時投影を行なっておりました。

そこで活躍していたのが…

じゃん!

カールツァイス社製・最新型投影機!ASTERIONさん!

そして、デジタル式も、同じくカールツァイス社製・VELVETさん!北と南に1台ずつ!

どちらも日本に(2024年1月現在)納入されていない投影機です!!!!!

特にVELVETさんは高級プロジェクターだと聞いております。ドイツに来て色々な館でVELVETが当たり前のように活躍していてびっくりです。

スタイリッシュでとーってもかっこいいです。

仮設プラネタリウムなので、椅子はこんな感じ。ドームはエアドームでした。
後列だとついつい壁にもたれてしまいたくなりましたが、NGで〜す🙅‍♀️

JPAのプラネタリウム100周年記念うちわと記念撮影!

投影番組

投影内容は日によって違うみたいでした。
時間によっても違う番組を投影していました。

私が1日目(1/27(土))に観たのは上3つの作品です。
「今日これから観られるプラネタリウムのチケット、ぜんぶください」
って言ったのですが…完売回もあったようで全制覇はできませんでした。特に生解説の回はとっても人気でした。

当日モニターでも、投影予定を確認できました。

2日目(1/28(日))の投影はメモし忘れてしまいました。でも、生解説回をゲットできました♪(↑の写真内モニターの1番下が、該当する投影です。スマホ撮ですみません。)

2日目は企画展最終日だったからなのか?理由はわかりませんが、なんと、プラネタリウムが誰でも無料だったのです。👀
さすがに無料開放日に占領するわけには…と思ったので、お目当ての生解説回だけを観て、残りの時間は展示を堪能することにしました。

投影内容

投影は本当に色々でした♪
1日目に最初に見た番組は、ドイツ、ミュンヘンから見た星空の解説。
2つ目と3つ目は宇宙の歴史や、宇宙旅行系。
どれも楽しかったです。が、1番驚いたのはやはり、生解説回。
特別投影だったようで、とんでもないテーマでした。

「恒星の視差」

…!!!!!
このテーマで日本で投影を行う館もあるとは思いますが、メジャーなテーマではないです。
私は恒星の視差を活用する宇宙望遠鏡Gaiaのデータを研究で使用していますので、この時点で超ワクワクです。

結果…

今までに観た投影の中で1番難しかったです(笑)

私は名古屋市科学館の天文クラブに毎年加入していまして。天文クラブの
会員(つまりマニアックな人たちが集まる)限定の投影で、相対論の話なんかは聞いたことありますが…
一般投影で当たり前のように数式がずらり。笑
こんなの初めてです。びっくりしました。

ちなみに投影の前説でも「おめでとうございます!難しいテーマを選びましたね!」的なことを言って笑いを誘っていました(←かろうじて聞き取れた)。
でも、全然笑い事じゃなかったですね。

まずは地球中心説から太陽中心説へ、歴代の主要な天文学者を紹介しながら
視差の考え方や、天文学で使用するようになった経緯が説明されました。

恒星の年周視差は、ティコブラーエが観測を試みましたが観測することができなかったこと、その理由など、歴史を辿るようにお話が進んでいきます。
(ここまではまだ平和だった)

そして最終的には、、、数式の嵐(笑)
…プラネタリウムを観に行って、大学の講義を受けているような気分になって帰ってきたのは初めてです😆

興味の入り口の1つとして…私はこういうのも、嫌いじゃないです。
その場で理解しきれない話って、ワクワクソワソワして、終わった後からも頭から離れず、そのことばっかり気になってしまいます。

隣の子供は飽きて投影中にスマホ触っちゃっていましたが😹
(もちろん投影中の光りものは禁止ですが、ドイツはスマホやスマートウォッチの明かりに対して、かなりゆるいです(笑))

ちなみに投影は、もちろんテーマ名を確認して好きなものを選んで買えますからね。
難しいテーマを聞きたい人向けに、1日に数回だけそういうテーマがあっても楽しいなと私は思います。
(とはいえ、プラネタリウムは投影内容でなく時間帯で選ぶ人も多いので、どの時間帯に設定するかは注意が必要ですね😅)

私が観た回では、終わった後から質問に行く人がズラリ。
つまり、たくさんの人の興味を引く投影だった、ということですよね。

もちろん投影は全てドイツ語なので、私自身はほとんど英語に似た単語しか聞き取れていません。
でも終わった後の見学者さんたちの様子を見て、いい投影だったのだなと思いました。

出口

こんな感じで、全3回に分けてお届けしてきましたドイツ博物館のプラネタリウム100周年記念特別展、本当にすばらしかったです。
見どころだらけでした。
2日間かけてようやく、じっくり堪能することができました☺️(滞在時間、長すぎ?(笑))

まだまだ細かいいろんなことを書けちゃいますが…今回も随分と長くなってしまったので(笑)ここまでにします。

今回も読んでくださってありがとうございました!
それでは!また次の記事でお会いしましょう😊

この記事はドイツ博物館にご協力いただき、掲載しています。
この場をお借りして深く御礼申し上げます。

ドイツ博物館 公式サイト(ドイツ語)↓


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