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資料作成のプロが見る「わかりやすい資料」3選

こんにちは、SENA株式会社広報担当の大川亜壽紗(おおかわあずさ)です。

弊社の主力事業である「資料作成」において、スタッフは日々
一つ一つの質を向上させるため、尽力しております。
そのスタッフをまとめあげる弊社代表は、やはり資料作成のプロ。

資料作成はビジネスマンにとって、身近でありながら悩まされることも多いはず。
プロは一体、資料のどういった点に着目しているのか、今回は具体的に3つの例を挙げ、ご紹介していきます。


「わかりやすい資料」とは


弊社ホームページお役立ち資料「わかりやすい提案書をつくる3つの黄金ルール」より一部抜粋


わかりやすい=脳が短時間で情報を処理できる=脳にも目にも優しい

弊社では上記を「わかりやすい」と定義し、資料作成を行っています。

これは弊社代表が大学生の頃、インターン先の社長さんがおっしゃっていた
「資料作成は全てのデザインに意図を持ってください」の言葉から始まっています。

・なぜフォントサイズは16PTなのか
・なぜ沢山の色がある中でこのブルーを選択したのか
・なぜこの図形はこの形状で、ここに配置されているか 
                          などなど。

意図のあるデザインがされた資料は
読み手にとって負担が少ない=資料内容の理解度が高い

反対に、意図のないデザインは
余計なノイズ=資料内容の理解度が格段に落ちる

つまり、意図のないデザインは不要であり、最終的に
明確な意図を持った情報のみで構成された資料=「わかりやすい資料」
となるのです。


「わかりやすい資料」3選


弊社ホームページお役立ち資料「わかりやすい提案書をつくる3つの黄金ルール」より一部抜粋


ここからは資料作成のプロである弊社代表が見て、好印象・高評価な資料3選をご紹介いたします

これからご紹介するのは全てIR資料(投資家向け)になります。
企業の情報を提供することにより市場で正当な評価を得て、自社への投資を促すことが大きな目的です。
IR資料によって経営の透明性をアピールし、投資に値する企業であることを伝える必要があります。


1)Softbank

https://group.softbank/system/files/pdf/philosophy/vision/next30/next30-presentation_ja.pdf

▲Softbank 「新30年ビジョンメイキング」 公式ホームページより

こちらは135pで構成され一見、ボリューミーな資料。
また、お洒落なデザインでは決してなく、スマートでかっこいい資料でもないです。
しかし、プレゼンを飽きさせないかつ、ビジョンを描いてもらう目的のために写真を多用しているという明確な意図を持っており、資料の完成度は◎

こちらの資料を使ったプレゼンを聴かなくても、内容が理解できるという点も高評価です。


▼この資料の特に良いポイント
・誰に向けた資料で、どんな感想を得て欲しいのか、どんな行動をして欲しいのかが明確
・1スライド当たりの文字量が極端に少ない
・意図のないデザインが無い

これらは、他の資料にも効果的に応用ができるポイントとなります。


2)株式会社アピリッツ

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS01846/5003b154/e0ff/40a9/9a77/7e46e375c902/20230607153538315s.pdf

▲株式会社アピリッツ 2024年1月期 第1四半期 決算説明会資料 公式ホームページより

こちらは全70pの資料。
p7以降、ほとんどのページの構成が固定化されています。

▼固定された構成
見出し→左上
見出しに対する結論→中央上部

このようにパターン化された構成を取り入れることで、
資料内で「この資料の読み方」を自然と教育しているところが◎

▼構成のパターンを繰り返すメリット
・読み手は見出しと結論の関係性を理解するため、結果的に資料の理解度が深まる
・作成者は一定の法則に従って資料作成を行えるため、作業の時短にも繋がる

反対に構成が定まらず、ページによって結論が上部にあったり、下部にあったりすると、読み手は視線が迷います。
視線が迷う=読むのに時間がかかる=理解度が落ちる
ことに繋がりますので、構成には十分注意が必要です。


3)株式会社東名

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4439/ir_material_for_fiscal_ym/98588/00.pdf

▲株式会社東名 2021年8月期 第2四半期 決算補足説明資料 公式ホームページより


こちらは全32pの資料。

各ページ内に余白が確保されており、その枠内に全てのデザインが収まるように構成されているところが◎

空いているスペースがあったら埋めたくなるのが、人の心理。
余白を持たせているのは、自信の表れと言えます。
その資料の目的が達成できれば余分な情報は必要ないため、勇気を持って余白を持てるかどうかが、資料の質に影響します。

また、作成側は「決められた枠の中にしかデザインができない」という制約があることで、自ずと記載する情報を絞る必要性が生じます。
「文章を図解に置き換えられないか?」など、色々と工夫できる余地があるため、より一層、相手の理解度を深めるための資料作成へと尽力できます。


終わりに

いかがでしたか?
今回ご紹介させていただいた3つの資料や、それらについてのポイントを
ぜひご自身の資料作成時に、「あ!そういえば〇〇って言ってたな~」などと、引き出しの一つに入れていただき、ご参考にしていただければ嬉しく思います。

お役立ち資料のダウンロードもしていただけますので、ぜひご活用くださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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