ぼくらが防火サービスを始めたきっかけ
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ぼくらが防火サービスを始めたきっかけ

「おい、せな大丈夫か?」

2014年4月のことです。
小学校を卒業して以来10年会ってなかった友人から突然メッセージが届きました。
僕はそのころ社会人2年目23歳のときで神戸に住んでいました。
よくよく聞いてみると広島の実家が焼けたことがわかりました。家が全焼し3兄弟の真ん中の当時21歳だった弟をその火事で亡くしました。

逃げないんじゃなくて、逃げられない

一般の火事による死亡事故に対して、私はそれまで「なぜ、逃げなかったんだ」ということしか考えてきませんでした。

しかし、元気だった弟の他界に直面し、緊急事態で人間はいつも通りの行動ができる保証はないことがわかりました。

死亡事故の8割は逃げ遅れが原因となっており、リスクが高いのは人が寝ている深夜の時間帯です。

例え煙に気づいたとしても一酸化炭素中毒で脳は起きてても身体が全く言うことを効かない、金縛り状態。

つまり、逃げないんじゃなくて、逃げられないんです。

目を逸らしてきてしまった

火災に対しての解決策を何か社会に提示したい。少しはアイデアもあったものの、そんな思いとは裏腹にどうしても現実を信じられない自分もいました。

火災関係の話題は本当に無理で心身ともに受けつけませんでした。
そのまま6年が過ぎ2020年になりました。
ようやく火災に対して向き合いたいと思うようになりました。

火災の歴史に終止符を打つ。

これまで何千何万年もの間、火災は人の命を奪ってきました。
その歴史を僕らが生きている間に終わらせたいと考えています。

人の命が助からない不都合な真実

火災が起こったら消防車が来て消防士さんが助けてくれる。
テレビでよく見てきた風景は、現実にはほとんどないことがわかりました。
僕たちの常識と現実との間には大きな谷があることがわかりました。

深夜に火事が起きて消防に通報。そして消防車が着くのは平均7分後。
そうすると消防車が着く頃というのは火災盛期と呼ばれる一番燃えているフェーズに差し掛かっています。

一酸化炭素を含んだ煙が蔓延しており、消防士さんが家に進入したときに残っている方はほぼ亡くなってしまっている状況です。

火がついて3分後には壁や天井に延焼が進みます。そうなると消火器があっても自力で火を消すことは不可能になります。

ということは、3分以内に逃げるか、火を消すかしか確実に生き残る道はないということになります。

300年アップデートされない業界

現存するソリューションを考えてみました。
消火器、火災警報器、スプリンクラー、代表的なものです。

まず消火器ですが住宅火災1万件のうちちゃんと使えていたのは3.5%、そして火災警報器は13%でした。住宅の80%に普及していると言われている火災警報器でもです。

さらにスプリンクラー ですが、自動で消火できて最強な消火設備なものの、1723年にイギリスで発明されてから300年、

未だこれを超えるソリューションが発明されていません。
家財が水に濡れたり導入費が高かったりで一般家庭には普及していません。

でも、人間が宇宙に行ける時代ですから必ずイノベーションを起こせるはずです。

ぼくらの志

火災の歴史に終止符を打ちたい。せめて火災による死亡事故を世界から根絶したい。

そう思ってまずは、火災が起きてしまったとしても人が絶対に亡くならないための全く新しい防火サービスを開発しようと決めました。

中島みゆきさんの『荒野より』という曲の冒頭で

望みは何かと訊(き)かれたら 君がこの星に居てくれることだ
力は何かと訊(き)かれたら 君を想えば立ち直れることだ

というフレーズがあります。
この世に大事な人が生きててくれれば、面と向かって笑顔を交わし合う喜びが得られます。

面と向かえてなくても地球のどこかに生きててくれてたらそれだけで本当に良い。

そして『鬼滅の刃』第204話のフレーズです。

人を喰う鬼がいない世界になった
だけど引き換えに
あまりにもたくさんのものを失った
それでも俺たちは生きていかなければならない
この体に明日が来る限り
光り輝く未来の夢を見る
大切な人が笑顔で
天寿を全うするその日まで
幸せに暮らせるよう
決してその命が
理不尽に脅かされることがないよう
願う
たとえその時自分が
傍らにいられなくとも
生きていて欲しい
生き抜いて欲しい

火災という鬼を永遠に滅ぼして、家族の愛を守っていけるよう我々は防火サービスを生成発展させていきます。


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