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She is a book. 〜まるで、本と話をした様だった。

ある日、私は彼女(仮名ブックさん)に
嫌われた。

思い当たることは星の数ほどある。
だから、仕方がないとは思う。

まず、私が彼女の思う通りに仕事が出来なかったこと。
彼女は考え考えて、色んな手を尽くして私に
自分の道筋通りに動く様に教えた。

しかし、私はそれが出来なかった。
期待に応えられず、10以上歳下の女の子を雇って
その子に教えることにした。
ことのほか、上手くいったようだ。
私に歳下の子への引き継ぎをさせる、と言っていたが、
結局彼女は自分で教えていた。
私は、彼女のやりたい様にやってもらうことにした。

半年ほど、ほぼ毎日、
「違う違う!」
「何を聞かれているのか、言っているのか解らない」
と否定され続け、私は自分で思考することを諦めた。

不眠になり、出社拒否になり、
どうやって死んでやろうかと、
考えることが多くなった。

そして遂に、
身に覚えのある嫌がらせが始まる。
・汚物に話しかける様に、眉間がシワッシワ
・一緒の時間を極力減らそうという努力をする
・私以外に話を振り、不自然なほど明るい
・帰り際、歳下ちゃんには「気を付けてねー(はあと)」
 私にはどん底低い声で「…お疲れ様でした」

で、出たーッ!!!
もう、セオリー通りで面白くなってしま…
いかんいかん、自分が悪いのに何とゆう態度か。

しかし、女性はみんな、同じことをするな。
そして、私はいつも、女性に汚物扱いされるな(笑)

ブックさんとラインしたが、
まるで、本と話をした気分だった。

無機質で何の感情も乗せず、
出来る限り近寄らないで欲しいのが
ヒシヒシと伝わった。

私は、辞める決意を固めつつある。

元々、もうこの会社でのやりがいも無くなっていたし、
第一、飽きてしまった。悪い癖だ。

『私は機嫌が悪いのよ、
 あなたはこの冷遇をされて当然なのよ。
 耐えなさい、それが正当な罰なのよ』
という、セイギの圧力。

どうしよう、我慢出来ない(笑)
わ、笑ったら駄目だ。

はい、
これまでの数年まとめると、


私、ものすごい勢いで気に入られては
どん底に嫌われて、
人の機嫌で振り回され続けてませんか。

これが、組織……!?
企業の……マネジメントの姿!?

ちげーちげー。

まあ、私はいつもそうだからな、
最初気に入らない同士の方が仲良くなったりする。

そういう巡り合わせなのね、きっと。
嫌な噂も立ち始めた気がするし。

いい機会だから、
心を殺して仕事しよう。
もう、熱はないし、頑張る人たちは
頑張ってください。

そして、仕事中に「山月記」を読み、
李徴(りちょう)の人間臭さや、プライドばかり
高いところや自惚れやなところが、私に似ていて
泣いたりした。
でも、李徴が好きだ、

私は虎に成りたい。

人の好き嫌いに振り回された会社だったなー。

という、感想しかないが、
既に退社した友人の考え方は素晴らしかった。
ラインだったが、まるで、
そこに居る血の通った人間とお話ししている様だった。

私には、その様に感じる。
HSP(HSSの傾向あり)だと思われる私の直感だ、
私はそれを信じる。

しばらくは、罰を受ける(振りをしながら)
過ごして職探ししよう。

だって、こうなった結果、
意固地になって態度は軟化しないことが予想される。

いつものこと、
いつも、
私は汚物扱い。

だから、大丈夫。

意外と傷付いていないのが、
ちょっと嬉しい。