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野鳥観察で「春」の解像度が上がった

こんにちは、せんしちです。

皆さんにとっての「春」はどんなものでしょうか。一斉に咲き誇る桜でしょうか。それとも辛い花粉症かもしれません。

私にとっての春の定義は「空調が無くても過ごしやすい気候」でした。3月くらいまでは寒いのに5月になればもうジメジメしてきて暑い、春はあっという間に過ぎてしまう短い季節だなあ、なんて思っていました。

ちょっと極端だけど、大体こんな認識

2024年の春

さて、昨年初夏から野鳥観測を始めた私にとって、今年は初めて野鳥と過ごす春でした。

知りませんでした、鳥たちの春がこんなに豊かで忙しいなんて…!

2月中旬くらい

まだ寒く日も短いうちから、鳥たちがすこしずつ活発になっているのが感じられます。一日一日をただ過ごしていた様子の冬の鳥たちと違って、積極的に栄養を取り、縄張りを主張し、異性を意識し始めた様子です。

2月下旬〜3月上旬

少し暖かくなってきて、ヒバリやウグイスが鳴き出しました。多くの木々はまだ葉が出ていなくて寒々しいですが、鳥たちの春は本格化してきました。ウメや河津桜に群がるヒヨドリやメジロも春らしさを演出しています。

3月下旬くらい

鳥たちはさらに活動度を増し、色めき立ってきたようです。あちこちで求愛行動が見られ、カップルで行動している奴らも増えてきました。

4月上旬

鳥たちの餌になる虫が徐々に増えてきて、虫を取る様子が盛んに見られるようになりました。一方、主に草食のヒヨドリやメジロ達はソメイヨシノや八重桜に群がっています。
耕作地に居た見慣れない鳥を調べるとウズラシギという旅鳥で、春と秋にだけ日本に立ち寄るらしい。見られてラッキー。

4月中旬

いつの間にか池を埋め尽くしていた鴨たちの多く(冬鳥)がいなくなりました。代わりにツバメの姿が見え、オオヨシキリの声が聞こえてきます。

5月〜

昨年のこの時期は、子どもたちに必死に餌を運ぶツバメの姿が印象的でした。今振り返ると、餌になる虫が豊富で寒さも厳しくないこの時期に子育てをするために、春先から準備していたのだと思います。

おわりに

掴みどころが無い季節だと思っていた「春」ですが、野鳥観察1年生の私にとっては目まぐるしく移り変わる、刺激的な季節になりました。鳥たちの活動は毎週少しずつ違ったステージに入っていて、「春」という一言でまとめてしまうのはもったいないくらいです。

野鳥に限らず生物観測をしていたり、農業・林業・漁業をする人にとっては季節って凄く豊かなものなんだろうな。2024年の春はそんな気付きがありましたので共有させていただきます。皆様が季節を感じるきっかけになれば幸いです。

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