見出し画像

スポーツ観戦を趣味にする人々 心地好い会場について考える。

昨年、時間が余ったからいってみたアルバルク東京の観戦についていまだに思い出してほんわかするのですが、それってなんなんだろう。

という疑問がずっとあって、同じようにほっこりした観戦が青森の試合でもあったので、これかなと思う点を。

安心感のある適切な距離感

私はだいたい一人で見に行くのですが、気楽とは言えやはり緊張しないわけではないのですね。
これが、知人・友人と一緒だと何かあっても「ああでもない、こうでもない」といった感じで話すことで和らぐのですが一人ではそうも行かない。
その辺へのケアがおそらく幸福な観戦体験の記憶として残っているのかなと思います。

スタッフの多さと配置の妙 アルバルク東京の場合

アルバルク東京の場合なんですが、とにかくスタッフが多い。
そして、そのスタッフがある程度(語弊を恐れずにいえば)暇そうなのである。

普通に迷子になりそうな大きい会場なんだけれども、おかげさまで迷子にならずにすみました。

ちょっと「どうしたらいいんだろう」と思った時にキョロキョロしていると必ずスタッフが目に入る。そして目が合うと目元を少し緩めてくれる。
その感じがとても聞きやすい雰囲気を作っていて、思い返せば
・入場口の手前
・入場してから2階席への分岐
・イベントブースとイベントブースの中間位の通路
にはそれぞれ(語弊を恐れずにいえば暇そうに見える)スタッフがいた。
どうして覚えているかというと、その3ヶ所でわからないことを聞いたからなのだ。
・入場口の手前で「当日券もあちらで買えますか」
・2階席への分岐で「2階席にいくにはこちらですか」
・イベントブースへ向かう通路で「○○のブースはどこですか」
今思うとググレカスな質問なんだけれども、まあまあ舞い上がってテンパってるのと、不安があるのでついついスタッフさんに聞いてしまっている私。
そしてその都度ニコニコと教えてくれたのですね。

この「困ったら聞いていいんだな」と思わせてくれるかどうかが鍵なのかなという現時点での結論です。

入口の人数の多さと笑顔 秋田ノーザンハピネッツの場合

秋田は数年前に何度かしか行ったことがないので、今はどうかわからないのですが秋田の会場も私は好印象でそれも思い出すと「不安の解消」なのかもしれない。

最後2018年に見に行っているので、かれこれ5年「秋田会場お勧めだよぉ」って話してる。

秋田はまず入口に10人位のボランティアさんがズラーと並んでプログラムを渡したりしながら入場者を捌いていた。(と思う)
その時にみんなお客さんを覗き込むというか、目を合わせるというか、お客さんを見ながらにこにこと挨拶をしてくれる。

これは、忙しい時間帯に集中して人を集めていたのだと思うけれども、入場前に数10分並んだ後に大勢の揃いの上着を着たスタッフさんが待っていてくれると
「あ、何かあったらこの上着の人たちに聞けばいいんだな」
という安心感を感じることができる。

この入口における笑顔での挨拶は、秋田での観戦を思い出すと真っ先に思い出すもので、思い出す度にまた秋田に行きたいなと思うのでした。

一言雑談で安心感 青森ワッツの場合

さて、スタッフの人数も少なくそうそう暇そうなスタッフさんもいない青森なんですが、それでもやはり幸せな観戦体験だったなと思う日は少なくなく、それはおそらく一人のスタッフさんのおかげなんですね。

急にめんどくさくなってデッチを貼る。

ある日ブースター抽選会ブースで、選手のトレーディングカードを引いたのですが、それが私の好きな選手だったのですね。
「あ!」と喜ぶ私にすかさず
「お!当たりですか?おめでとうございます。」
と声をかけてくれたスタッフさんがいて
「もう一枚入っているのでもう一枚も当たりだといいですね」
と一言添えてくれまして、それがなんというかすごく嬉しかったのでした。

私はあまりこのブースター特典について調べていなくて、ブースターブースで「あ、こういう特典あるんですね」と聞いていたので、その様子をみて「カード二枚入ってますよ」と教えてくれたんだろうなと思うと、その気遣いと好きな選手のカードが入っていた事を誰かと喜べた事が私を幸せにしたのです。

そしておそらく、私は会場で不安な事があるとそのスタッフさんの所へ聞きに行くだろうと思いました。
青森の会場でわからない事はあまりないのでその機会はないのですが、それでも「聞けそうな人がいる」というのは非常に安心感を与えるものです。

まとめ

というわけで、
何かあったとき聞いていいんだという雰囲気を醸し出しているかどうかが、幸福な観戦体験を産み出す一つの要因かなと思いました。
・スタッフが立っている位置が適切だったアルバルク
・入場したときにスタッフがだれかわかりやすかった秋田
・一言雑談をすることで緊張感を和らげてくれた青森

まあ、一人じゃなく誰かと見に行けばだいぶこの辺の不安感ってなくなるんですけどね。でも、一人だからこそこうした誰かの心配りやサービスに気づけるってのもあるかなって思います。

この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

Bリーグ

来年またなにかやれたらいいな