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住む土地について【米德優里恵】

今住んでいる部屋のベランダから外を眺めたとき、「山見えないな」と思いました。実家も平野ではあったんですが、近くにでっかい蛙みたいな小さい山があったり、遠くに連山が見えたり、あと桜島は確実に風景に組み込まれていたので、この見渡す限り山が無いという状況は少し面白いです。
遠くの建物の輪郭で綺麗に切り取れそうな感じがします。そこより先は曇り空の白壁みたいです。

関東平野。広大です。
電車から見える夕陽が街に沈む様子は、こっちに来て関東を感じた景色の一つです。「ドラマとかアニメで見たやつだー」と内心沸きました。こんな景色を見ながら関東で生まれた人は育っていくのかとその時は羨ましく思いました。どんな気持ちなんですかね、テレビで見る景色が身近にあるというのは。その逆も疑問です。テレビを見てる時、どんな感覚なんでしょうか。

関東で暮らすということは、どこか違う感覚を養っていくように思います。
感覚を養う、、つまりは慣れるということだと思うのですが、心地よく暮らす上でその土地に慣れるのは必要で、慣れないと毎回いろんなことが気になりながら暮らすことになります。

福岡市内で暮らし始めた時、いつでも部屋に車の走る音が聞こえてくることがすごく違和感でした。実家は、窓を開けていても蛙とか虫の鳴き声とか、たまに消防車が通ればすぐに外を確認するような、そんな感じだったので、たまに帰ると周りの音の少なさに驚きます。特に昼間は虫もあんまり鳴かないので本当に音が無くなるときがあって、そのときは一人を味わいます。福岡の部屋はあまり落ち着かない部屋でした。

さっきまで隣家の室外機かなにかのモーター音がずっと聞こえていたのですが止みました。急に静かになったように感じました。

車、自転車、バイク、飛行機、電車、鳥、車、飛行機、鳥、車、車、車、鳥、鳥、鳥、、、、、

本当は今住んでいるところもそんなに好きじゃないと書こうと思っていたんですが、なんかいい日曜日感だなと思い始めました。

また、なにかのモーター音が鳴り始めました。
これが鳴るとやっぱり静寂が恋しくなりますね・・・。
窓を閉めて音楽をかけたくなります。


現在の音に気を取られて話が右往左往しました。
「住む土地」について今思うのは、「生涯住む土地はちゃんと考えよう」ということです。慣れ親しんだ土地で生活したいし、何かに慣れ親しんだ時の自分のことを好きでありたいので。関東に慣れ親しむのは、なんかまだ、やだなと思うので、しばらくは、「やだなー人多くて」「やだなー人工物ばっかりで」と不満たらたらなまま生きようと思います。まだ平野にしか住んだことがないので、山とか、海の近くとか、島とか、住んでみたいですね。一体どんだけお金がかかるんだか。ちゃんと計画してみようかな。現実味なさすぎて絶望しそうです笑。

すみません、長々と。
最後に、お知らせです。
過去公演やこの毎週投稿しているnoteについての感想フォームを作成したので、よければご感想等いただけると大変嬉しく思います。
ぜひお気軽によろしくお願いいたします!

以上、よねとくでした。


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