semurosharoku

英語の古典作品の翻訳を挙げていくつもりです。他にも、英文和訳の記事なども上げるつもりで…

semurosharoku

英語の古典作品の翻訳を挙げていくつもりです。他にも、英文和訳の記事なども上げるつもりです。英語だけでなく、日本語の小説、いわゆる日本文学も好きです。

最近の記事

大体1ヶ月で読めるシャーロック・ホームズ〜緋色の研究〜 2日目

前回のあらすじ 戦地で負傷しロンドンに帰国したこの文章の著述者ワトソンは、新たに住む場所を探していたところ、バーで偶然あった旧知の知人に同居人候補を紹介される。そして、二人は彼のいる病院の化学実験室へと向かった。 第1章 ② ミスター・シャーロック・ホームズ  ここは私のよく知る場所で、特に案内の必要もなかった。吹きさらしの石階段を登っていき、両脇に真白く漂白された壁と時に見える茶褐色の扉を眺めながら、長い廊下をずんずん進んでいった。突き当り付近まで行くと、左右へゆるくア

    • 大体1ヶ月で読めるシャーロック・ホームズ〜緋色の研究〜 1日目

       第1章 ミスター・シャーロック・ホームズ 1878年私は、ロンドン大学で医学博士の学位を取得し、その後ネットレー(イギリスのハンプシャー州の村)へと向かい、軍医になるために必要なコースを受講した。これを一通り終わらせた後は、ノースアンバーランド(ノース・イースト・イングランド地区内の行政区画)の第五歩兵部隊に、助手の外科医として配属されるのが義務であった。当時部隊はインドに駐屯しており、私が入隊する前には第2次アフガン戦争が勃発していた。ボンベイ(インドの都市。現在はムンバ

      • シャーロック・ホームズの翻訳を始めます。

         誰がやっているのかわからないような翻訳では、読み始めるのに少し抵抗があるのではないかと思うので、軽く筆者の自己紹介をさせていただきます。簡明に一言でいうなら、当方ただの大学生です。もともとは、大学の理系の学部に所属していましたが、中退して、別の大学の文系学部に入学し現在大学生の身分に収まっています。  アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を翻訳しようと思い立ったのは、ほんのちょっとでも小遣い稼ぎができないかという理由が一番大きいです。しかし、単純に英語の本

      大体1ヶ月で読めるシャーロック・ホームズ〜緋色の研究〜 2日目