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2020/08読書記録

日本の宗教は慣習へ。

書籍購入の背景:神社と仏教の違いを学んでいるうちに、参考図書として出てきたこちらの書籍に興味を抱きました。

大まかな流れ:日本における神道と仏教の違いを歴史的な経緯を踏まえて紹介してくれています。古代から近現代までの日本における宗教が紆余曲折や権力との結びつきを経て、現代の慣習レベルにまで馴染んだ理由が紹介されています。日本に仏教が入る際、土着の信仰から仏教への乗り換えには、仏教の教義を通じて多くの疑問が解消されていきました。その過程で、徐々に仏教へと信仰を変える人間が増えたそうです。

学んだこと:「ハレ」と「ケ」の考え方が日本の神道を「ハレ」に関する行事と結びつけ、「ケ」に関する行事が仏教と結びつきました。葬式仏教はそういった考え方から生まれました。また普段何気なく見ていた神社やお寺にもきちんと区分があることを知りました。神という概念と仏という概念は宗教上の違いであって、どちらも超人的な概念を指すという事実には納得しました。


日本の最高法規

書籍購入の背景:憲法改正が騒がれていた時に購入したものです。日本国民として、どのような憲法で法理念が内在しているのかを学ぶためのものです。憲法改正の良し悪しを判断するには、現状の憲法にはどのような問題があって、争点はどこなのか。すでに制定から75年が経過して、9条以外にも多くの点で改正が必要です。今の時代に即した憲法へと変更する必要がありますが、日本国民として多くのことを考えて改正への発議をするべきだと感じます。

結社の自由:行政権を持つ国王、貴族院は貴族階級の利益の代表として、庶民院は庶民階級の利益の代表として法律の制定に寄与しました。しかし身分制度は解体され現在は国民はすべて平等です。今までのように一部の利害を代表するだけでなく、国民全体の利害を調整して法律を制定する必要が生まれましたが、それはなかなか難しいことです。そのために多様な結社や団体がそれぞれの利害を代表して声を上げています。これが結社の自由で認められた権利なのです。

学んだこと:民主主義のルールは合意形成を要するため緩慢としたものであるが、自分や同じような立場の人たちの利害を代表するような人を支援することだ政治団体や業界団体なのだと感じました。読書を重ねていくことで、資本主義と民主主義の根幹部分を一部感じることができました。



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