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ブックレビュー#10 劇場 又吉直樹著

2017年に発表されたこの作品を多分私は2019年に耳読し、昨日映画を観た(映画は2020年公開)

東京って悲しい。。。一言で全然映画の趣旨とずれてるけどそう思った。

映像の面では、山崎賢人君のイケメンプラスクズっぷりが男の色気全開で、母性本能を刺激しまくる一方、松岡茉優ちゃんの可憐なのに人間が大きくて母性愛に満ちている演技が本当に素晴らしい。私が男だったら、この沙希ちゃんと付き合って結婚したいな。松岡茉優ちゃんの演技ってはずれがない。

夢を追うけど、才能が追い付かない。人脈が大切だと思っても世渡り処世術にも才能がない。運も味方してくれない、ダメダメな人間。。。それを知りつつも付き合ってくれる友人たちとの友情にはぐっとくる。

おばちゃんは家事と同時進行で映画観ちゃうので、俳優陣の『声』にも敏感に反応してしまう。山崎賢人君は声もセクシーなんだよね。茉優ちゃんは声でも演技してる。そしてやっぱり伊藤沙莉ちゃんの声は最高。代替えがきかない・・・武器のある女優だなと思う。

それにしてもダメな男を書かせたら、又吉先生もピカ一だよなぁ。

最後に救いがあるのもやっぱりおばちゃんは救われる。

こういう、人をダメにする恋、だけど一生忘れられない恋もある。なーんて、恋愛を語りたくなるような小説、そして映画だった。まとまった時間がポッカリ空いたら映画でも小説でも是非どうぞ。又吉ワールドは一度入ってみる価値あり。

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