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ブックレビュー#16 ハヤブサ消防団 池井戸潤 著

父親の生まれ育った街に移住した
作家である太郎が
田舎暮らしの中で仲間を見つけ
田舎の良さと悪さを体感しながら
放火魔を探すストーリー。

池井戸潤さんの「初、田舎話」
という事で話題になっていたそう。

そして今年の夏に早々ドラマ化するそう。
売れっ子作家さんは違うなぁ。

でも、売れる小説にはその秘訣が
たくさん隠れている。
人を惹きつける構想力と
情景を想像させてくれる文章力…
当たり前か!だから作家なんだよ。

多分私が池井戸潤さんの小説を読んだのは
この作品が初めてで
あとはひたすらドラマだけど
元銀行マン(だったよね)視線の
半沢直樹とか
花咲舞が黙っていないなどは
リアリティがあってさすが!と思う。

一方で、かなり想像(創造?)の世界で
書いているはずの(もちろん取材はしているであろう)もの…下町ロケット、ノーサイドゲーム、陸王など
かの有名な日曜の憂鬱な気分が
よみがえってくる時間帯のドラマは
熱い男と、それをとりまく団結
ザ・日本の組織力!
という世界観が個人的にも
大好きだったりする。

今回の『ハヤブサ消防団』は
静かな町、静かな男
そしてそれを迎え撃つ
放火事件ということで
温度感?が少し違うかんじで
これまた面白いなぁと思わされてしまう。

文字として本を読んでいても
既にそれがすべて映像化できるんだよね。
ドラマにしたらこれは誰がやりそう
そんな想像さえついてしまう。

原作を読んでからドラマを見る
その順番で池井戸ストーリーを追うのが
初めてなので、この夏のクールは
既に楽しみなドラマが出来た。

この街の誰もが怪しかった…
ミステリー小説って…
やっぱり面白い。



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