国家総合職試験や数学検定1級を突破した私が教える資格試験勉強法

蝉の店と申します。本投稿をお読みいただきありがとうございます。まずは私の簡単な自己紹介をば。

私は某大学の修士課程を修了しています。専攻は原子核物理学でした。大学4年次に国家公務員採用総合職試験に席次1桁で合格しました。(区分は数理科学・物理・地球科学区分) また修士2年時に実用数学技能検定1級も取得いたしました。現在はSEとして働いています。SE関連の資格としては、基本情報と応用情報とoracle関連の資格をいくつか取得しています。家に残っていた数検1級の合格書があったので貼っておきます。

本投稿では資格試験の勉強法について紹介いたします。資格試験の勉強は大変ですよね。普段の仕事や家事などと両立しなければならず、限られた勉強時間で合格しなければなりません。資格試験勉強は効率が求められます。もっと言ってしまえば会社から取らされる資格の勉強の場合、モチベーションの維持が難しいでしょう。休日も会社のことを考えなくてはならないと思う人もいるかもしれません。

そこで様々な資格を取得している私が考える、資格試験勉強法を以下の3つの観点からご紹介いたします。矢印の文章は各セクションで主張したいことを簡潔に書きました。効率的に資格に合格できる勉強法を紹介いたしますので、参考になればこれ以上の喜びはありません。

・モチベーション持続法
→資格が取れた時の自分をイメージ!

・試験本番までに何をするべきか
→参考書、問題集を1冊ずつ購入!ノートを作る癖はやめよう!机に向かうのが勉強だと思うな!

・効率の良い勉強法
→なるべく早く過去問を1回解くべき!調べたことなどは全て参考書に書き込め!

・モチベーション持続法

まずはモチベーションをどのように保つかをご紹介いたします。モチベーションを維持しない限りは参考書を読むことすら苦戦してしまいます。そこでモチベーションを下げないための方法をご紹介いたします。

1.資格を取得できた時の恩恵を考える

その資格を取ることができた時に、人生にどのようないい作用が働くかを考えます。応用情報を例にとってみます。応用情報は中堅SE向けの試験になっています。この資格はITの知識について満遍なく問われます。応用情報を取得した時の恩恵は

・資格が昇進の査定に入っているため昇進しやすくなる
・転職しやすくなる
・開発業務をやるうえで欠かせないデータベースやセキュリティなどの知識の基本を学習できる

などです。他にも社内で頼ってもらえる、自分のステータスになる、報奨金がもらえる等、たくさんあると思います。この恩恵たちはインターネットで検索すればすぐに出てきます。モチベーションが下がったなと思ったら 「資格名 メリット」と検索するとモチベーションが上がるヒントがたくさん転がっています。

2.あえて時給換算してみる

資格の勉強に時間を取られたくないと思うのはごく自然なことです。遊びに行く時間やしっかりと休む時間を割いてまで勉強したいとはあまり思いませんよね。


そこで、あらかじめその資格勉強にはいくらの価値があるかを計算しておくといいです。その価値を計算するために上で資格取得の恩恵を考えてもらいました。応用情報の報奨金が5万円だとしましょう。応用情報の勉強に200時間費やしたとします。その場合時給は250円です。こんなに割の悪い仕事は存在しません・・・。しかしこれが本質的な価値でしょうか?いいえ、違います。資格を取得したことによって、責任のある仕事が任されるようになって信頼を得ることができます。職務手当として月5万円プラスされれば時給換算で250円プラスです。また昇進や転職してキャリアアップできる可能性はググっと上がります。キャリアアップによって年収が100万円増えたとしましょう、そうすると応用情報の価値は時給換算で5000円プラスされます。この例の場合、時給250円だと思っていた価値が、本質的には時給5500円の価値がありました。このように考えることで資格勉強が大変意味のあるものになります。資格は自分自身を守ってくれるのです。

・試験本番までに何をするべきか

次に、具体的に何をすればよいのかをご紹介いたします。結局試験本番までには

「合格点をとること」

さえ達成できればいいのです。しかしそのためには具体的には何をすればいいのかわからない人のために、下準備を中心にご紹介いたします。

1.試験に申し込む

試験に申し込みましょう。当たり前のことを言っていますが、申し込まない限り合格しません。この時のポイントは受付開始初日に申し込み、支払いも済ませます。試験を確実に受けるという状況をいち早く作ることで、勉強しなくては、という使命感が生まれます。

2.参考書と模擬問題集(過去問題集)を1冊ずつ購入する

参考書は必ず買いましょう。勉強はインプットとアウトプットの両方を行わなくてはいけません。参考書でインプット学習を行い、問題集でアウトプット学習を行います。この時大事なのが、参考書は書き込みができるように少し余白が開いているものを選ぶことと、問題集は解説が丁寧なものをおすすめします。理由は勉強法の時に説明いたします。また参考書は薄くても分厚くてもかまいません。自分が選んでわかりやすそうな参考書を選んでください。

3.机以外で勉強する習慣をつける

学生の時は、勉強するときは必ず机に向かっていたと思います。そのせいか、勉強は机に向かってやるものだと考えていませんか。そうなってしまうと机に向かっている時しか集中できなくなってしまいます。私は机以外にも電車やバスの中、ベッドやトイレはすべて勉強場所です。インプット学習は机に向かわなくてもやることができます。参考書はどこでも読めるはずです。鉛筆を使わずとも問題は解くことができるはずです。まずは机に向かわないと勉強できないという習慣から抜けましょう。

4.まとめノートを作らない

これは紙のノート以外に、WordやGoogleドキュメントなどのアプリケーションも含みます。自分で参考書の内容をノートに綺麗にまとめる人も多いと思います。しかしこの過程は、私も経験がありますが無駄になってしまうことが多いです。その理由を2つ挙げましたので見てみましょう。

・時間がかかるため、終わりが見えない
自分でノートにまとめるのはとにかく時間がかかります。最初は意気揚々とまとめますが、試験までの日程を考えると全く間に合わなくなることに途中で気づき、挫折してしまう可能性があります。

・後で見返すことがない
せっかくうまくまとめたノート、必ず見返していますか?ノートに書いて終わりにしていませんか?一度書いただけでは全く覚えません。書く時間があるのなら、繰り返し参考書を読んだほうが私は覚えが早かったです。

ここで主張したいのが、「参考書ですでに内容がまとまっていませんか?」ということです。ノートを新しく作ってまとめるよりも、すでに参考書でまとまっている内容を繰り返し読んだほうが、反復回数も学習範囲も多くなります。参考書は最初から最後まで均等に勉強するべきです。書く学習はそれを妨げてしまう可能性があります。私はそうでした。
しかし参考書の書いてる内容の意味が分からないからまとめている、というお気持ちもわかります。私はまとめる作業自体は理解につながる方法だと思っています。そこで次の勉強方法でその解決策を紹介いたします。

・効率の良い勉強法

私が試行錯誤した中で、最も効率の良い(=現在の)勉強方法を紹介いたします。もちろん資格の難易度や個人差はあると思いますが、どの資格、人にも共通して言える勉強方法を書きました。

1.まずは「参考書1周読むだけ→過去問1回分」

参考書、過去問集購入したら何をすればいいか。まずは参考書1周読みましょう。この時内容はわからなくても大丈夫です。もちろんわからない単語や概念はGoogle先生に聞くクセは付けてほしいですが、1周目から気合入れてしまうと息切れしてしまいます。参考書はとにかく周回してほしいのでまずは流しましょう。机に向かわなくてもできるので、気合入れれば1週間程度で読み終わるはずです。
1周読み終わったら、早速1回分の過去問をやってしまいましょう。案の定全く合格ラインに届かないはずです。しかし早い段階で本番に戦う敵を知ることができたのは大きな成果です。問題を解き、間違えた問題は解説を読みましょう。どの分野がよく聞かれるか理解できるはずです。

2.参考書に書き込む

先ほどまとめをノートなどに書くのはやらないほうが良いと紹介しました。なぜなら時間がかかる点と見返す機会がない点が挙げられたからです。この2つを同時に解決する方法が、参考書に直接書き込むことです。参考書を読んで、わからない点や過去問を解いて聞かれた部分は追加で書き込んでいきます。例えばこんな感じ。

この作業はGoogle先生で調べながら書き込むため、やっぱり時間がかかってしまいます。しかし別のノートに書き込むことに比べてすでに参考書という下地ができているため時短できます。また参考書に書き込むことで、自分でまとめた部分を見返す回数が、参考書を周回した回数と同じになるので理解が深まります。

3.参考書をひたすら周回せよ

まとめ作業が終了すれば、その参考書はあなたのために最適化された参考書になります。そのあなたにとっての最高に仕上がった参考書、繰り返し読み込む以外ありません。ひたすら参考書を読み込みましょう。電車内は特に勉強しやすいです。満員電車で大変だとは思いますが、座れる電車や比較的空いている電車に乗るために時間調整してでも参考書を読む時間を作ってください。読めば読むほど点数は飛躍的に向上します。

4.過去問を解く

試験1か月前くらいになったら過去問演習に入りましょう。インプットは出来てもアウトプットは訓練しなくてはなりません。しかし問題がわからなかったとしても、解答解説を見れば参考書で該当する部分はわかるはずです。そこが弱いと分かれば該当部分をまた読み込みます。これを試験本番まで繰り返していきます。最低3周は問題集を解いてくださいね。

・まとめ

長々と書いてしまいましたが、要約すると以下の3つです。

・机以外でも勉強する習慣をつける
・参考書にまとめや調べたことを書き、ひたすら繰り返し読む
・過去問をなるべく早く解いて敵を知る

この勉強法が全てではありません。しかしどのように勉強すればいいか迷っているという人はぜひ試してみてください。ご意見ご質問は大歓迎です!


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