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習慣と環境を変えてみようというお話 『夢をかなえるゾウ1』( 水野敬也)

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。446冊目。

夢も希望も無いうだつのあがらないサラリーマンをしている若者の元に、関西弁のガネーシャが現れ、若者の家に居候をしながら自己実現の秘訣を叩き込む。

言わずとしれたベストセラー。続編も出ていて、シリーズで400万部も売れているそうな。

ずっと話題になっていたのは知っていたのだけど、なんとなく天の邪鬼な性格が邪魔をし長いことスルーをしていた。のだけど、Prime Reading でずっとずっと毎回必ずオススメされるうえに、身近な人が面白いとすすめてきたので読み始めてみました。

内容は、若者に対してガネーシャから1日1つづつ課題が与えられ、疑いながらも実行していくと、徐々に自分の変化に気がついて…… 自己啓発世界のベスト・キッドだね。

うん、面白い。よくぞこんなに押し付けがましくない自己啓発小説がかけたものだと感心する。読んでいると、若者とガネーシャのコント映像が浮かんでくるようだ。

内容は、自分を変えたいのならば習慣と環境をかえていこうというもの。

そして、自分を変えていこうという時に「決意を新たにする」がいかに意味のない行為であるか、それを力説している。

このあたりは、大前研一の自分を変える為にはにも通ずるものがある、たしかあれは「自分を変えるには時間配分を変える。住む場所を変える。付き合う人を変える。しかない」というもので「決意を新たにしても無駄だ」と言い切るものでしたね。

習慣付けと環境改善、どちらも、古今東西の自己啓発ものに共通する要素だし定番なのだけど、誰も実践できていないものでもある。出来ていないのは意志の力が弱いから、で済ませがちなところだけど、この物語は、そういった人間の弱さにも意識的であるところに誠実さがある。

なるほど、面白い。食わず嫌いですみませんでした。

ざっと調べてみたら、シリーズは全部で4冊出ていて、そのうち最新を除く3冊がPrime Readingで扱われている。読んでみようか。

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