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毎日読書#270 『Lost: Lost and Found Pet Posters from Around the World』(Ian Phillips)

在宅勤務です。もうかれこれ、2か月。

執務環境はどうした(電動昇降デスク買いました)とか、ネットワークはどうした(J:COMユーザーなのでau光を入れました)とか、食生活(最近毎日中華を作っていて太り始めた)とか、飲酒の問題(アル中が増えているらしいけど私は飲む量が減った)とか。

でもまぁ、私としては、一番の感心は運動量です。

なにせ、いままで往復3時間かけて通勤していた(だから毎日1冊の本が読めた)のが、突然ゼロになってしまった。

もう、完全に運動不足。

最初は足腰がなまってくるのがわかった。

1週間ですぐに自覚するほどだ。自宅の階段を上り下りするだけで、ふとももにうっすらと疲労感を感じる。

貧弱にもほどがある。

このままだとエコノミー症候群も怖い。

2年前、一緒に仕事をしたこともある知人が、仕事中にエコノミー症候群が原因で亡くなってしまった。奥様と小さいお嬢さんを残して逝ってしまったのだが、お葬式で、残された家族にお会いし、とても辛かった。

あんな悲しい場に家族を連れていくわけにはいかない。よって、昇降デスクを買った。イケアのイドーセンという机で 160 X 80 という広大な机。耐荷重は75キロもある。パソコンも積読もプリンターもモニターも全部乗る。

この机で、1日のうち2時間~3時間はスタンディングで仕事をしている。

これは眠気防止にも最適。昼を食べたらしばらく立って仕事をしている。そうすると、眠気にも襲われない。襲われるけど、負けない。負ける時は、いっそ寝ちゃう。

これで突然死は防いだ。しかし、運動不足は解消されない。

そこで、ステッパーを買おうと思っている。どうやらダイゴという方がそのあたり突き詰めているらしく、何かしら参考にしようと思うのだが、この方は情報が多すぎて、調べるのは後回しになっている。

ちなみに、ダイゴという名前で活躍している方が二人居る事に最近気が付いた。テレビに出ているタレントと、自己啓発書の帯に登場する人は別人だ。知らなかった。

さて、運動不足はいずれステッパーかサイクリングマシンを買うとして、それ以外にはウォーキングも重要だ。

とにかく外の空気が吸いたい。よって、1日に1回、外に出て散歩をするようにしている。何分でもいいし、距離も関係ない、時間も決めない、とにかく外に出て歩く。

外を歩くときは、最初は音楽やオーディブルを聞いていたのだけど、どうやら危ないので、最近はスマホも財布ももたず出かけるようにしている。

そうすると、色々なものに目が行く。電柱の看板やよそのおうちのプランター、公園の植物、挙動不審な大人(これは私も)、元気いっぱいな子供。

そして、意外にみかけるのが「ペット探しています」の張り紙。

この1か月で、思い出せるだけで、犬、猫、オウム、オウム、インコ、とみてきた。鳥を飼う人は気を付けてほしい。

「亀を保護した」という張り紙もあった。どうやって逃げた。

手書きのものがほとんどで、見かけると立ち止まってじっくりと見るのだけど、飼い主の愛情がほとばしっていて見ていて切ない。見つかってほしい。

こういった「ペット探しています」の張り紙に注目する人はもちろん居て、沢山居て、世界中にいて、その中でも特に行動力のある若者が、世界中から「ペット探しています」ポスターを収集し、本にまとめたのが本書となる。

世界中といっても、主にアメリカで、ついでヨーロッパのものが多い。日本をはじめとするアジアの物も少しだけある。

動物の種類はこんなかんじ。

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牛、なんで迷う。

本書で紹介されるペットポスターはどれもペットへの深い愛情に満ちており、みているとホッコリすると同時に、その最愛の家族を失った悲しみや動揺も出ていて切ない気持ちにもなる。

子どもが描いたと思われるポスターは、特に胸が痛む。

みな、見つかったのだろうか。ぜひ、家族と再会できたと思いたい。

私も、散歩中は迷いペット捜索に協力しよう。怪しまれない程度に。

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