本と映画を縦横無尽に評論『夢想の研究―活字と映像の想像力』
ほぼ毎日読書し、ほぼ毎日読書ログを書いています。
とにかく話が大きくて、幅が広くて、話があっちこっちに飛ぶのにまとまっていて面白い。という感想をイイ感じに書こうとあれこれ頭をひねったのだけど、なかなかうまく記事がかけなくて放置していた。
こうやって書いているからには何かを書くキッカケを閃いたのかというと、決してそんなことはなく、単に、今日の読み切ろうと思っていた本が読み切れなかったので、空っぽの下書きからひっぱりだしてきただけなのですが。
本書、元々は、友人から「映画やミステリーなどの評論の名作」と紹介されていたもの。
著者の瀬戸川猛資は、SFにも造詣の深いミステリー評論家であり、映画評論家。とにかくミステリーと映画に関する知識が広く、深く、まさに博覧強記。
そんな著者が、本と映画をワンセットに評論する試みで28本のエッセイが書かれたのだけど、このどれもが唸るような面白さ。凄い本があったもんだ。
次から次へと様々な本や映画作品の実例、エピソードを引きながら、論評が進み、あれよあれよと読みたい本、見たい映画が増えていく。怖い怖い。
映画好き、読書好きの方には是非読んでみてください。古い本だけれども、まったく色あせない名著です。
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