私は服にまつわるなにもかもがめんどい『服が、めんどい』
ほぼ毎日読書し、ほぼ毎日読書ログを書いています。
『服が、めんどい――「いい服」「ダメな服」を1秒で決める』
(大山旬、須田浩介)
最高の1冊を手に入れた。
そう、そうそう、服が面倒なのだ。
服にまつわるあれこれが面倒だ。買うのも、日々選ぶのも。
なので、私は昔からずっと同じ格好をしている。
でも、世間体を気にしなければ家族や友人に迷惑がかかるので、それなりに戦略をたてている。
まず、基本の上下は、白いシャツ(TかY)にチノパンだ。ユニクロか無印で全部揃う。ヨレたら捨てる。安いから、ポイっと捨てられる。
寒くなったらジャケットを羽織り、もっと寒くなったらダウンを着る。
ベルトやバッグなどは基本黒、革靴は全部黒のストレートチップ。そうしておけば、カバンと靴の色が違うとか、そういう面倒な指摘をされずに済む。
スニーカーはパトリックか、ニューバランスか、アディダスか。どこにでも売ってるし、それぞれサイズを暗記しているので、試し履き不要だ。
おそらくこれで40点~60点位の点数は取れていると思う。街に出ても、指をさされ、隠し撮りをされない程度には。
本書が素晴らしいのは、私のこの方針の上位互換ということだ。プロのスタイリストが、60点~80点位のクオリティで楽をする方法を教えてくれる。
曰く、服選びの注意事項は1つだけ。
「余計なことはしないでください。」
だ。最高だ。
本書さえあれば、センスなんて不要だ、全てショートカット出来る。
基本的なアイテムについて、OKとNGの基準を明確に示し、OKな服がどの店でいくらで調達できるか、必要なことが、すべて書かれている。プラスアルファが必要な時のQAもある。
世間では、人間の脳が、1日のうちに「判断」出来る回数は限られている、なので大事な仕事に集中するため、余計な判断をへらそう。みたいな文脈で、毎日同じ服族のスティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグやオバマを取り上げたりしている。
それも一理あるのかもしれないが、私はそうではない、面倒なのだ。なんとかして楽をしたい。でも、変な格好はしたくない。
そんなとき、本書がバイブルになる。
本書は、年代問わず使えると思う。わたしみたいなアラフィフに足を踏み入れたオッサンが、ビジネスカジュアルという、ビジネスなのかカジュアルなのかわからない撞着語法に惑わされることもない。おすすめ。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。