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[お金]と[幸せ]の相関 『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』(水野敬也)

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。447冊目。

Prime Reading で見つけた1作目が面白かったので、同じくPrime Readingに入っている2作目と3作目も読んでしまいました。だって、面白いんですもの。正直、自己啓発部分での教えは、すべてどこかで聞いたことのあるものばかり(著者も隠している様子は無い)なのだけど、それを伝えるために小説という形を使っていて、その小説が地味に面白い。

うだつの上がらない若者の元に、象の姿をした神様ガネーシャが現れ成功に導くというあらすじは前作と一緒なのだけど、今回はテーマが違う。

今回のテーマは「お金」と「幸せ」。

幸福とは何か、成功とは、自己実現とはなにか、そして、それらの活動についてまわる「お金」という、大多数の人にとってどうにもならない超現実。

ガネーシャに加えて金無幸子(かねなしさちこ)という名の「貧乏神」が大きく物語に加わり、コンテンツとしての面白さに幅が出た。プリミティブな面白さで人を魅了したドラクエ1から、物語に幅が出たドラクエ2にパワーアップしたかのような進化。

おなじみの釈迦もさらに唯我独尊っぷりをパワーアップして登場、西上なども交え、笑いの神様の座を巡り、お笑いバトルが繰り広げられる。なんのこっちゃ。

正直な感想としては、1作目と比べると、自己啓発の姿をしているけど、どちらかというと著者の「面白い物語を書きたい!」欲が強く出いている二作目だったのかなという印象です。

それって、本作の中でも指摘されている典型的な失敗への道なのだけど、このコンテンツはそれを乗り越えた。それはそれで凄い。

今回も、正直面白い。前作よりも力は無いけど、面白いことにはかわりない。オススメですよ。

Prime Readingでよめるのは3作目まで、ということで、明日は3作目を紹介します。

3作目はマンネリ化させないためか、ちょっと毛色の違う話に。

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