毎日読書#275 『BARレモン・ハート』(古谷三敏)
バーに行けない寂しさを漫画で解消しよう特集です。
とはいえ、馴染みのバーがあるわけではないのですが…… スコッチが好きなので、バーは好きなのです。
ああ、バーの常連になってみたい。家から徒歩かワンメーター位の距離で、静かで、酒が何でもそろっている。そんな店で、カウンターの隅っこに陣取って、訳の分からない酒を飲みながら読書をしていたい。
いままで、特定の店の常連にはなったことがない。昔から「バーの常連」に憧れがあるのだけど、一つの店にずっと通う事が出来ない。
だって、顔を覚えられると行き難くなるのよ。そりゃ無理か。
でも、この漫画の舞台となっている、世界中のありとあらゆる酒が集まっているバー「レモン・ハート」が有れば、私は頑張って通うでしょう。
物静かだけど酒に対する情熱が常軌を逸していて、酒に関する知識がとんでもないことになっている博覧強記なマスターと、人間味あふれた常連たちとの日常や、あれこれと事情をかかえてお店にやってくるお客さんとのやりとりで話が進む。
毎回読み切りで、大抵は一つの酒をテーマに、バーの店内で話が進み、その酒の蘊蓄が披露される。古い漫画だけど、酒はそうそう陳腐化しないので、紹介される酒は今でも目にするものだし、蘊蓄は今でも十分に面白い。
1巻から9巻まで、アマゾンのプライム会員なら無料で読める「プライムリーディング」の対象だったので、一気に9巻まで読んでしまった。
お酒が好きなら。とくに洋酒が好きなら。是非読んでみてください。
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