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毎日読書#272 『新型ウイルスのサバイバル』(ゴムドリCO、韓賢東)

子供向け科学マンガのサバイバルシリーズは、よく頂くので、子どもたちにはおなじみで。人気のタイムワープシリーズなどにはよく食いついている。

そのサバイバルシリーズが、新型ウイルスについて取り上げたのがこちら。

新型ウィルスといっても、本書は2009年の出版なので、今回のコロナウィルス騒動にあわせて制作されたものではない。

しかし、人類は直近でもSARSやエボラ、HIVなど、強力な感染症の流行などは、世界でたびたびおこっていたし、なによりも鳥インフルエンザ(H5N1)が変異し、人から人への感染爆発が懸念されていたりと、常にウィルスの恐怖にさらされていた。

そういった状況を踏まえ、架空の新型ウィルスが発生した想定で話が進むのが本書だ。

内容は基本をおさえていて悪くない。

ウィルスとは何か? ナゼ怖いのか? なぜ今のような自粛が必要なのか? なぜパパが咳をしていたからと、ママに消毒され、自室に隔離され、食事も別に取る事になったのか、など。様々な事に対して、ある程度の納得を得たようだ。

素人目にも「これは怪しいぞ?」という記述はあるけど、害のあるものではないので、そこに目をつむっていれば&親が適切にフォローすれば良いでしょう。

それにしても、マンガの力はすごい。

私がいくらウィルスについて説明しても、子どもたちは「それはいいからぷっちょの味の当てっこしよ?」などと返され、聞いてくれなかったのに。

あ、私の咳は1日でおさまりました。多分コロナじゃない。

今回のコロナ騒動は、当事者として、子どもの関心が高い家庭も多いと思うので、この本で一緒に勉強するのは良いかもしれない。

それに、実は大人でも細菌とウィルスの違いがわからなかったりする方が居るかもしれないので、一緒に基礎知識を学ぶ機会としても。

本シリーズは、元々韓国で発売され人気のあったものを輸入した格好。なので、微妙にキムチ推しだったりして面白い。

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