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【書評】 コロナの時代だからこそ自分の生産性に危機意識を持とう 『自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。386冊目。

車の移動があったので、オーディブルでなにか聞いてみようとサイトを開いたら、真っ先にレコメンドされたので購入したのが今回の本です。

私はレコメンドに弱いです。アマゾンの言いなり。

著者は、人気ブロガーである「ちきりん」さん。本の紹介を見ると、個人の生産性を高め、生活に幸せをという内容の本の様で、書かれたのは2016年と少し古め。でも、コロナの流行により、社会が大きくかわりつつある今このタイミングで、個人のレイヤーでは、所属組織、仕事の内容にかかわらず、個々人の生産性が問われる時代になってきていると感じるので、4年越しに旬な感じがしますよね。ということで購入です。

コロナが無くても、社会は高生産性を目指すものですが、今回のコロナ騒動でそれは加速していると感じています。既得権益に守られた生産性の低い業界や企業が窮地にたたされるなか、テクノロジーを活用し、オフィスも会議も要らないスタイルを早々と定着させる企業が、従来と変わらない成果を出し、かつ利益を伸ばしている印象があります。ちゃんと調べたわけではなく、ニュース等の受け売りではあるのですが。

リモートワークがあたりまえになると、働きぶりという曖昧な基準は捨て去られ、純粋にどれだけの成果を出したかが問われるようになっていきます。

さぁ、どうしましょう。ですよ。そこで本書のような本で危機感を持ちましょうという事になるのかな。短い本ですが、4人の典型的な低生産性の罠に落ちてるペルソナの課題解決を通して、共感をしながら焦りを感じる事が出来る作りになっている。

本書を読めば生産性が上がるのか? と問われると、そういうものではありません。

どうしたらよいのかわからないぞ「さぁ、どうしましょう」から、どうやったらいいのかわからないぞ「さぁ、どうしよう」に意識が変わるだけ。

ただ、これまで自分の仕事のやりかたに疑問を持ったことが無い低生産性に甘んじるワーカーであるなら、強い問題意識を持つ事になる。

自らの生活や仕事において生産性を考えたことがない、という方には、良い入門書になるだろうし、大いに自分を焦らせるきっかけにもなるだろう。

私はAudibleで聞いたのだけど、移動中に聞き流しながら聞いていくには良い感じの内容だったと思う。

ただ、この手の本に初めて手をつけるのであれば、紙の本を読んだほうが理解しやすいかも。

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